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Aの部屋へついていこうとした銀時は
それに気付かなかったAによって、扉で遮断された
耳を垂らしたと思えば
俺の方を振り向く
『……お前はきっと、Aに大切にしてもらえるぞ』
良かったな、と
近付いて頭を撫で回した
Aは銀時を置いていったりしないだろう
もうお前ともお別れなのか
『寂しくなるな
……あァ、お前はそうでもないか』
前足で顔を洗っている銀時は
俺の話なんて聞いてもいない
その様子に、失笑と嘲笑の混じった笑みが洩れる
不意に、銀時の頭を撫でている手が眩しく光った
それは右手の薬指の指輪で
結婚してから一度も外したことはない
外そうとしても、なかなか抜けずに第二関節と第三関節の間で止まってしまう
外すのを諦めて、俺はソファに腰を降ろした
銀時は腹が減ったのか、Aの部屋の前で鳴き始める
それが聞こえたのか、Aが部屋の扉を開けた
『……お昼、一緒に食べませんか?』
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◆戦場の椿姫◆ - 結構…面白いネ…全然飽きない… (2017年8月18日 23時) (レス) id: 3e81e6a0f7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず子 - おやすみ編の完結おめでとうございます。お疲れ様です。続き楽しみです (2017年2月6日 3時) (レス) id: eaafd734f4 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - なふこさん» 神威のセリフもう少しカッコよくしたかったです…( ; ; ) (2017年2月5日 22時) (レス) id: df05ad1568 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 彩彌さん» ありがとうございます!続編で終わらせられるようにします! (2017年2月5日 22時) (レス) id: df05ad1568 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - まさこさん» ホントですか!嬉しい!ありがとうございます (2017年2月5日 22時) (レス) id: df05ad1568 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル | 作成日時:2017年1月25日 16時