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『この間よ、髪を切ろうとして
総悟のところに予約の電話入れたんだよ
そしたら、もう大分先まで埋まっててさ』
やっぱりアイツは凄いな、と
頷きながら湯呑みを手に取った
『近藤さん、総悟のところは殆ど女の客ばっかだろ?』
浮くぞ、と言おうとしたが
部下に呼び止められる
『土方さん、その……お客さんです』
誰だ、と聞こうと顔を上げると
そこには、そのお客さんとやらが既に到着していた
『……よォ、土方十四郎』
挑発的な目と、不自然に上がった口角
俺を見下すように近くに立ったかと思えば
刹那、睨めつけるような目つきに変わる
『Aは何処だ』
『……俺の家だが』
文句あるか、と負けじと睨み返す
『何もしてねェだろうなァ……』
『……さァな
今頃ゆっくりとくつろいでンじゃねェか?』
ふん、と鼻であしらった高杉は
踵を返して部所から出て行こうとする
しかし、何か忘れ物をしたように
コチラを振り向いた
『人のモンにちょっかい出すなよ』
『先に出してきたのはどっちだよ』
『……何のことだ?』
そう言っては、クククと笑う
高杉の姿が見えなくなるまで
俺は奴から視線を外さなかった
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◆戦場の椿姫◆ - 結構…面白いネ…全然飽きない… (2017年8月18日 23時) (レス) id: 3e81e6a0f7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず子 - おやすみ編の完結おめでとうございます。お疲れ様です。続き楽しみです (2017年2月6日 3時) (レス) id: eaafd734f4 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - なふこさん» 神威のセリフもう少しカッコよくしたかったです…( ; ; ) (2017年2月5日 22時) (レス) id: df05ad1568 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 彩彌さん» ありがとうございます!続編で終わらせられるようにします! (2017年2月5日 22時) (レス) id: df05ad1568 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - まさこさん» ホントですか!嬉しい!ありがとうございます (2017年2月5日 22時) (レス) id: df05ad1568 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル | 作成日時:2017年1月25日 16時