【銀魂】おやすみ、愛らしい人よ

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『晋助は、どうですか？』




彼はお世辞にも素直だとは言えない性格でしょう





『……何を考えてるのか、分からないんです』




知ってますよね、と松陽先生の向かいから隣りに移動する





『私たち、政略結婚なんです』




だから、どこまで相手の懐に入り込んでいいのか……





『……私は、子供の頃の晋助しか知りません』




たまに手紙のやり取りはしてましたけど……





『彼は、相手の心理を読むのに長けている


頭のいい子でした』




自分で決めた道を信じて歩んでいくような男です




『そんな彼が、おざなりに添い遂げる相手を選んだりはしないと思います』





Aは、晋助はいい加減な男だと思いますか？




彼の目に見つめられると


そらせなくなり、私の頭の中に晋助さんとの日常が過ぎる




そのどれもに、彼の怠慢さや散漫な姿はなかった





『……誰でもいいと思っていないのなら


彼はどうして、私を選んでくれたのでしょうか』





以前言われた、お前じゃなきゃ意味がないという言葉



真意が分からなくて、焦っている





『難しいと思いますが、晋助に聞いてみなさい



……でもね、A』





君は十分魅力的ですよ、と


彼はまた私の頭を撫でた

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