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この状況で、傘以外に何があんだよって突っ込みたくなるけど
またぶっきらぼうに
「傘に」
って答えたら、
何かに納得したような顔して
「なるほどね〜」
とか言ってる
「何がなるほどねだよ、風邪引くぞ。入れよ」
「やだ」
「なんでだよ」
「撮られるかも…」
マジで深刻そうな顔してそう言うからやっぱり面白い
「こんな雨の日に俺なんか追っかけるバカパパラッチなんかいっかよ!お前俺のこと過信しすぎ」
「そういう気が緩む日に限って張ってたりするかもしれないじゃん。怖いもん。迷惑かけたくないし」
「お前なぁ、その迷惑かけたくないしって口癖やめろよ。その年で人の迷惑考えてんなって、ナマイキに。」
「だってタカ兄運勢12位だし。巻き込まれたくない」
「だぁぁぁぁあ!もう!!わかったよ!!!聞いた俺が悪い!!行くぞ!!!」
ラチが明かないと思ってもう無理やり引っ張って半分開けといたとこに入れてやるとやっと大人しくなるA。
いつも自分のことより人のこと考えてて、疲れないのかな?って正直思う
彼氏には甘えたりしてんのかなとか、また仄かに嫉妬心が顔を出して
「誰も俺だって分かんねーよどうせ。」
照れ隠しにそう言った
「タカ兄ってさ、自分が思うより人気だからね?」
「は?」
「高校の頃からキスマイ有名だったし、専門の友達にはファンも結構いるんだよ?」
「それで?」
「それで?って…だから、気をつけたほうがいいよってこと」
「ふーん」
「コンビニまででいいからね、傘ちゃんと買う」
「いいよ、家まで送る。近くなんだろ?」
「何で知ってるの?ストーカー?」
その単語に内心ぎくっとする(笑)
「ちげーわ!柴咲さんから聞いたの」
「なるほど」
それからしばらく続いた沈黙
「前の、あのイケメン、Aの彼氏?」
知ってるけど、聞いて見た
そんな質問でAのこと困らせて、
俺は自分がどんな答えを待ってるのかわからないけど
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作者名:だだ | 作成日時:2017年5月15日 19時