検索窓
今日:2 hit、昨日:12 hit、合計:17,015 hit

34 ページ35

この状況で、傘以外に何があんだよって突っ込みたくなるけど

またぶっきらぼうに

「傘に」

って答えたら、

何かに納得したような顔して

「なるほどね〜」

とか言ってる

「何がなるほどねだよ、風邪引くぞ。入れよ」

「やだ」

「なんでだよ」

「撮られるかも…」

マジで深刻そうな顔してそう言うからやっぱり面白い


「こんな雨の日に俺なんか追っかけるバカパパラッチなんかいっかよ!お前俺のこと過信しすぎ」

「そういう気が緩む日に限って張ってたりするかもしれないじゃん。怖いもん。迷惑かけたくないし」

「お前なぁ、その迷惑かけたくないしって口癖やめろよ。その年で人の迷惑考えてんなって、ナマイキに。」

「だってタカ兄運勢12位だし。巻き込まれたくない」

「だぁぁぁぁあ!もう!!わかったよ!!!聞いた俺が悪い!!行くぞ!!!」


ラチが明かないと思ってもう無理やり引っ張って半分開けといたとこに入れてやるとやっと大人しくなるA。

いつも自分のことより人のこと考えてて、疲れないのかな?って正直思う

彼氏には甘えたりしてんのかなとか、また仄かに嫉妬心が顔を出して


「誰も俺だって分かんねーよどうせ。」

照れ隠しにそう言った


「タカ兄ってさ、自分が思うより人気だからね?」

「は?」

「高校の頃からキスマイ有名だったし、専門の友達にはファンも結構いるんだよ?」

「それで?」

「それで?って…だから、気をつけたほうがいいよってこと」

「ふーん」

「コンビニまででいいからね、傘ちゃんと買う」

「いいよ、家まで送る。近くなんだろ?」

「何で知ってるの?ストーカー?」


その単語に内心ぎくっとする(笑)

「ちげーわ!柴咲さんから聞いたの」

「なるほど」


それからしばらく続いた沈黙


「前の、あのイケメン、Aの彼氏?」

知ってるけど、聞いて見た

そんな質問でAのこと困らせて、

俺は自分がどんな答えを待ってるのかわからないけど

35→←33



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (48 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
102人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:だだ | 作成日時:2017年5月15日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。