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代々木公演でついに俺たちのデビューが発表された
「7人でデビューできてよかった」
北山はそうつぶやいてた
ロケバスの中で
俺はいつも通り宮田とふざけあって
メンバーそれぞれしたいことしてた
「もし〜」
タマも呑気な声で電話してるわ
「今日でてっちゃったんだって？」
その一言でタマの電話の相手がすぐ分かった
「夜時間あんの？ちょうどAん家の近くでロケ終えて解散だから飯行くぞ」
タマは強引だけど物腰が柔らかくて
これで断る女子なんていねーんだろうなぁ
Aは言うても妹だけど
「ほいほーい」
タマらしい呑気な電話の切り方
「おーい、ニカ、なんだよ突然だまって」
タマの電話耳ダンボにして聞いてた俺にしつこく絡んでくる宮田
「みやた〜このあと空いてる？？」
「お！玉さん玉さん〜玉さんが誘ってくれるなんて嬉しいなぁ〜空いてなくても行っちゃいますよ〜」
宮田は誘うのか
宮田はAに会えるのか
宮田のいつものニヤケ顔が妙に腹立って
脇腹に肘鉄食らわしてやった
「いった！」
『お疲れ様でした〜ここで解散になりま〜す』
俺と宮田、タマ、千賀でマネージャーの車に乗り込むと
一番最初にタマの家に着いた
「今日宮田も降りるから。おつかれした〜」
「おつかれ！またね〜」
最後まで呑気な2人はタマのマンションの駐車場へ消えてった
「あいつら相変わらずラブラブだな」
隣に残ってるもう1人の呑気なやつの言葉はスルーした
まただ
このモヤモヤ
タマはあいつの兄貴だし
一緒にご飯行くなんて当たり前のこと
だけど、なんか嫌なんだよな
アホみたいだな、俺
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作者名：だだ | 作成日時：2017年5月15日 19時
