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タカ兄の部屋のベッドに着くまでの短い距離ですら
もう片時も離れていたくなくて、先に立ち上がったタカ兄の手を握る
「すぐそこじゃん」
照れ臭そうに言ってるけどこっちは大真面目にタカ兄と手を繋ぎたいから離してあげない
なのに、ベッドに一緒に入った瞬間ぎこちなく離れてしまう距離
さっきよりも断然近くに居られるはずなのに
たぶん触れられたら爆発するんじゃないかってくらいにドキドキしてる
それはきっと私が何かこの先を想像しちゃってるからだと思う
「俺、今日はソファーで寝るな。」
ってそんなこと言って出て行こうとしちゃう
確かに緊張しすぎてさっきのムードどこいったの？ってくらい押し黙っちゃってたけど
「待って」
そう短くか細い声で伝えると
また前みたいに髪を撫でてくれる
私はこれだけで十分すぎるほど幸せだけど、タカ兄はそれじゃ足りないんだろうな
それに、私だってそれをまったく期待してないわけじゃないし
でもまだ準備ができてなくて
「ごめんね。もうちょっと待ってほしい。」
言わないより直球で伝えた方がマシかな？って言って見たら
ふんわり微笑んでくれて
「いくらでも待つよ」
「Aの準備ができるの待ってる。たのしみは後に残しといた方がいいって聞くし」
って言ってくれた
でも、ほんとは知ってるんだ
タカ兄が好きなものは迷わず最初に食べちゃうタイプだってこと
だから尚更、大事にしてくれようとしてるのが伝わって来てなんだかホッとした
「ありがとう」
一度堰を切ったら自分でもどうしたらいいのかわからないくらいに
タカ兄のこと好きだ！って気持ちが溢れすぎて
目の前にいるタカ兄に触れたくて仕方ない
そう思った瞬間に私の両手はタカ兄のほっぺを包んで
そのまっすぐな瞳を、吸い込まれる勢いで見つめてた
「何？チューしたいの？」
その口調がまたこどもに対するような口調だったから
そのままほっぺを潰してムニューってしたら
逆にその手を掴み返されて今度は私のほっぺが包まれる
「仕返しな、ほんと、俺向こう行くから」
そう言うとゆっくりタカ兄の顔が降りて来て
冷たい言葉と裏腹にあったかい甘いキスが降って来た
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とも(プロフ) - こんばんは!横尾くんと二カちゃんの兄弟の話が読みたいです! (2017年5月16日 22時) (携帯から) (
レス) id: 6cf56bfc4d (このIDを非表示/違反報告)
だだ(プロフ) - ともさん» コメントありがとうございます！お答えできるのがいつになるかわかりませんが、是非お聞かせください！ (2017年5月15日 23時) (レス) id: a2dfa7793c (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - こんばんは!いつも楽しみに読ませて貰ってます！リクエスト大丈夫ですか？ (2017年5月15日 23時) (携帯から) (レス) id: 6cf56bfc4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だだ | 作成日時：2017年5月9日 1時
