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その後すぐに言われた通りにカレーの材料を買って
スーパーの外に飛び出した



帰りに乗ってきた電車とは逆の電車にのってタカ兄んちの最寄り駅まで行こうと思ったけど

やっぱり流されちゃうのは良くないと思って、一人家に帰る


タカ兄と一緒にいたいのは山々だけど、前も流されて家に上げてもらった挙句に写真撮られたし



家の前に着いて、カギを漁るけど手探りだからなかなか見つからない

そんなことしてる間にスマホが鳴りだした

きっとタカ兄なんだけど


2人分、というより張り切りすぎて3、4人分くらい買ってしまったレジ袋が重過ぎてスマホをなかなかとれない


やっとの思いで出た電話


「どこいんの?」

「ごめん、行けない」

「なんで?今スーパーの駐車場だけど」

「まだ二週間も経ってないんだよ?」

「Aが気にすることじゃないじゃん」

「気にするよ…もう家に帰って来てるから、タカ兄もゆっくり休んで。ごめんねせっかくここら辺まで来てくれたのに」

「わかった」



カギは意外とすぐ見つかって
1人で誰もいない広い家に帰った



「カレー作るか〜」


大げさに独り言を言って台所で手を洗って、野菜を洗い始める


碧人さんとは随分長かったし、こうやって1人でいるのが久しぶりすぎてどうしたらいいかわからない


「寂しいなー」


ピンポーーーン



モニターを覗くとタカ兄だった


「どうしたの?」

「どうしたのじゃない!事故った!早く!入れて!」

「え!?車は!?」

「置いて来た!!」


事故ったのに車置いて来た!?


何言ってんのこの人!


「いいから!早く入れてってば!」


仕方なく玄関に向かってドアを開けてあげる


「遅い!マジ死ぬわ!」

「え?なんのはな…」


言ってる途中からもうタカ兄は家に入り込んできていた

そういうことね


「タカ兄、今日は帰って」

既に靴を脱いであがってるタカ兄に言った

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作者名:だだ | 作成日時:2017年4月22日 23時

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