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「なるほどね…アイツも考えたな」

「え?」

「Aと付き合いたいから、2年半前にもこの写真出して来たんでしょ?」

「そうなのかな…確かにこの写真見せられたあとに、押し切られるみたいな感じで付き合っちゃったっていうのはあるけど。」

「でも、相当Aのこと好きなんだね、アイツ。こんな卑怯なマネしてまで。だってさ、普通の奴だったら、『自分何やってんだろ』ってなるはずじゃん。自分が卑怯なことしてるって気づくだろうし」

「うん」

「でもそれでもやるってことはさ、相当本気でAのこと好きだったんだよ、ていうか今でも好きなんじゃない。俺アイツと連絡とってたこともあったし、根っから悪い奴だなんて思えないし。」

「だよね…」

「でもだからって、Aのこと困らせていいっていう正当な理由にはならない。俺が話しつけるわ〜」


相変わらずのふわふわした口調で
内容はかなりトゲトゲしいのに柔和されちゃってる


「ごめんね、なんか巻き込んじゃって」

「俺が原因でもあるから。」

寂しそうな顔で裕兄ちゃんが言った


「ニカにもこのこと話すよ。それでもいい?」

「…うん」

もうタカ兄とはプライベートな間柄では関わるべきじゃない、そう思ってついさっき遠回しにそう伝えたのに

その矢先にこんなことになるなんて。



やっと降りた肩の荷が、二倍以上にもなって私のとこに戻って来たみたいな感じがした



「ほれ!暗い顔すんな!」

目の前の裕兄ちゃんが励ましてくれた


久しぶりの家のご飯はとても温かくて
大丈夫じゃないことだって何だか平気になる気がした

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作者名:だだ | 作成日時:2017年4月22日 23時

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