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その日の打ち合わせは本当にただの顔合わせという感じで
持ってきてもらった衣装案のイメージ画を見ながらちょっとだけ手直ししたり
後は大まかに流れと日程を決めただけで終わった
3人とスタッフは先に出ていった
私は加藤さんともう一度資料と新しく決まったことについてまとめて
会議室の整理をしてから出た
出てすぐの角を曲がって自分のデスクへ戻ろうとした時、
出て行ってからかなりの時間が経っていたのでてっきり帰ったと思っていた裕兄ちゃんに声をかけられる
「A、久しぶり」
「久しぶり。ごめんね返信できなくて」
「ううん、忙しかったんでしょ、碧くんから聞いてるよ。大変そうだって」
碧くん、というワードに少しどんよりしてしまう
「うん、現場は初めてだし色々事前に勉強することが多くて」
「いや〜でもこんな形でAと一緒に仕事する日が来るなんてな！人生何があるかわかんないわマジで」
その時目の前のトイレから藤ヶ谷さんと横尾さんが出てきた
「あ！Aちゃん！久しぶり！元気にしてた？俺のこと覚えててくれてるかな？」
「忘れるわけないじゃないですか！お久しぶりです、藤ヶ谷さん。すみませんしばらく挨拶もできてなくて。」
「いいんだよ！また会えて嬉しい！」
「太輔テンション上がりすぎ(笑)。でも本当、Aちゃん大人になったね、久しぶり」
「横尾さんもお久しぶりです。ありがとうございます//」
「てか、現場初めてなんでしょ？？なんか奇遇だね。頑張ろうね」
そう言ってくれたのは藤ヶ谷さん
「皆さん次にお仕事はないの？」
「あっ、そうだAちゃんも今日一緒にメシどう？宮も呼んで夜、メシ食うことになってるんだけど。」
「今日はいつ終わるかはっきりわからないし悪いです…」
「いいじゃんいいじゃん！せっかく会えたんだし！」
藤ヶ谷さんってすっごい人懐っこいよね。最初会った時はお互い人見知りしまくってたのに(笑)
「太輔、無理に誘うなよ」
「そうだよね…でもできたら来て欲しくない？」
「A、碧くんには俺からも言っとくから」
裕兄ちゃんの言葉でやっと碧人さんのことを思い出した
束縛の強い碧人さんが4人とご飯なんて許してくれるかな…
「……そうだ！そしたら碧人さんも呼んでいい…？」
碧人さんも一緒にご飯に行けば咎められることもないし、
碧人さんキスマイ好きだし、
これなら丸く収まる、って思った
「全然いいよ！」
藤ヶ谷さんはそう応えてくれた
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作者名：だだ | 作成日時：2017年4月22日 23時
