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翌日は休みで、碧人さんが出勤している間に荷物をまとめ、実家へ帰った
久しぶりに会うおばさんは、目に涙を浮かべながら私を迎えてくれた
「おかえり」
「…ただいま…」
普段ならただいま、なんて気が引けて言えたもんじゃないけど今日ばかりは許してもらおう
「裕から聞いたよ…大変だったね、ごめんね、気づかなくてね」
「おばさん、気にしないでください。それでも元気でできてたし、本当に整理したってだけの話なので。」
「そうね、でもまだ分からないから、当分はここにいなさい。ここからでも職場なら通えるでしょう？」
「はい…しばらくそうさせてもらいます。また、お世話になります。」
「そんな…家族じゃない、遠慮することなんてないのよ」
相変わらず優しいその言葉に鼻の奥がツンとした
何にも縛られることのない久しぶりの休日だったから
電車に乗って一人暮らしを始めた街へ向かった
自分が住んでいたマンションに行くと、私の部屋には明かりがついていて、あわよくばと思っていたけど無理なことに気づく
あの部屋、居心地良かったんだけどな〜
今更、碧人さんのあの頃からの支配欲に驚く
昨日のことがあまりにもあっさり終わりすぎて、本当に碧人さんとの関係が切れたのかと半信半疑だけど
「柴咲さんにも会いに行こう…」
そう思いついて柴咲さんのショップへ
カランコロン〜
「…お久しぶりで〜す」
「…は〜い。って！！Aちゃん！？！？だよね！？本物！？」
「本物も何も(笑)本物に決まってるじゃないですか(笑)」
「ちょっと何年ぶり！？すっかり大人っぽくなって！なんで今まで遊びに来てくれなかったんだよ！」
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作者名：だだ | 作成日時：2017年4月22日 23時
