検索窓
今日:10 hit、昨日:8 hit、合計:34,127 hit

61 ページ14

ついに今日、メンバー全員とのミーティングが持たれ
直接もう一度、各コンセプトについて説明がされる



「今日だね」


「……」


「今日も、報告待ってるから」



別に、私の仕事についての報告は義務じゃない

ただ長く付き合った彼氏に、何でそんなことしなくちゃならないのか分からないし



「うん」





そう思っても、うんとしか言えない私は弱いのかな





「俺は望み通り、Aからあいつを消してあげようって努力したんだよ?でもAの方の努力が足りなかっただけなんだ。あれから一度でも心から俺のこと愛してるって思ったことあった?」



「ずっと見て来たけど、なかったよね。俺は知ってる。でももう今更ここまできて、Aのこと離してやろうなんておもわないから。」



「ましてや、俺から離れてもあいつと一緒になれるわけなんて、ないんだからな?そこは分かっとかないと、Aも。もう子供じゃないんだし。」



「じゃあ、行ってくるね」





そう言ってドアをパタン、と閉めて碧人さんは出勤して行った





一人っきりでいる部屋の中で、もう碧人さんはサイコパスなんじゃないか、って思い出す





でもそうさせたのはもしかしたら私なのかもしれない




そう思ったら怖くなって絶望的な気持ちになった





碧人さんの言っていることは全部正しい








ただ、無性にタカ兄に会いたくなった

62→←60



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (58 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
73人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:だだ | 作成日時:2017年4月22日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。