59 ページ12
「ん〜、…」
なかなか目が開かない
寝る前何してたっけ……瞬間思い出せない
この感じだとたくさん飲んだんだ、、誰と飲んだっけ、
キスマイだ……楽しかったなあ、
「昨日は随分楽しそうだったね」
うん、楽しかったよ
「連絡したのに全然見てくれないし、どんな気分だったか分かる??」
そんなの…わからないよ
重く閉じた瞼をこじ開けた
「おはよう、A。」
「ん…おはよ……」
「昨日、楽しかった??」
「うん、楽しかった…」
「昨日は結局後輩のミスが次から次へと見つかって30分どころか2時間半もかかったんだ、だから…なかなか向かえなくてごめんね?」
「ううん、いいの、、」
まだ寝ぼけた頭で答える
「でもさぁ、仕事の話とか…もっと俺にしてくれてもいいんじゃない…?何も後ろめたいこともしてないのに、、なんで俺にキスマイと仕事すること隠すの??」
その言葉に一気に目が覚めた
「聞いた…の…?」
「聞いたよ。奇遇だよね、Aの初の服飾の仕事のクライアントがキスマイだなんて。やっぱ、運命なんじゃないの?」
「え?」
「そう、運命で惹かれあってる、そういう星回りなんだよ。Aとアイツは。ほんと、妬けるな〜」
「何の話…?」
「何の話、じゃないよ。何も悪いことしてないのに、クライアントがキスマイ、しかもツアーも同行って聞いて何で俺に話さない?何で隠すの?そんな必要ないでしょ」
「ようやく俺のものになったと思ったのに、またそうやってアイツんとこに行くんでしょ…??」
「タカ兄……とAは、運命…か」
次の瞬間、頬に冷水をかけられたような痛みが走る
何が起こったかわからないってまさにこのことだった
73人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:だだ | 作成日時:2017年4月22日 23時