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トボトボ歩いてると
シツコイぐらいにアイツが後ろからパトカーでついてきた
距離なんか全然離れてないのに
横につきながらスピーカーで声を張り上げてきた
沖田「おーい聞いてるかァ?そこのアマに言ってんでさァ」
耳にキズキズ響く声
夕暮れに近い川は少しオレンジ色になっていて
なんとなく
なんとなくなんだけど
銀ちゃんと二人で歩いた事を思い出した
夕焼けを見ながら金がねぇが腹が減るな〜なんて言いながら
オデン食べたいよって腕に抱きついた
____そんな銀ちゃんが月詠に取られた
沖田「おーい黙秘権か?バカなのか?お巡りさん侮辱するなよ」
沖田のチャチャは拍車がかかる
スタスタ前を歩くA
どぅもいけねけや…いつもと調子狂うぜ
髪をグシャグシャかく
沖田「オーイそこのクソガキ」
俺より年下のAはガキという言葉に敏感だった
スタスタ……………
ピタ……。
Aが止まる
大きな紫色の傘が動かなくなる
スーッと通りすぎる時だった
一瞬
Aが泣いていた
沖田「………お前…」
沖田はブレーキを踏み窓から顔を出した
沖田「腹いてぇのか?」
A「………………」
こいつぅ………本当私の事、女扱いしてなさすぎるな
てか…何泣いてるんだ!やだもう
コイツの前で
A「………なんでもない…」
早く歩き出す
沖田「あ?……」
涙の粒が夕暮れを吸い込むようにオレンジ色に見えた
………なんだよ、何でアイツ泣いてんだよ
これぐらいの喧嘩よくしてるじゃねぇーか
沖田「チッ…………」
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作者名:mohumohu x他1人 | 作成日時:2014年7月18日 16時