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初恋って誰にでもあって

胸がきゅーんって痛くて

甘酸っぱい味なんだって




「ハァハァ…………俺もうだめ」

「おぬしは相変わらず早いな」

「あ?お前がそこばっかり動くから…」

「可愛いのぉ銀時、わっちを待てないのか?」








襖の奥には


甘酸っぱい気持ちも無くて


胸の痛みなんか無かった




ただ…





銀ちゃんの知らない顔を見た








肉体は汗をかいて他者を懇願するように

交わりあう








あの夜から逃げれない部屋の中は



誰かに手を引っ張られるの



違うのあのね、この夢は無限に続いて


朝がくるまでここから二人を見なきゃいけないの









でも、その手は力強くて









  「出してやりまさァ」























ピピッ…ピピッ…目覚まし







A「…………………夢?」


オデコに冷えた手ぬぐい

私の側で胡坐をかいて眠る銀ちゃん



布団の近くには桶と水

夜通しで看病してくれたようだった


銀時「ガァ……ンガァ………」


イビキをかきながら寝ている







A「銀ちゃんとキスした…んだよね?」


白昼夢のような感覚で

蜃気楼に手を伸ばすように消えそうな記憶を引き出す






押し入れで口付けを交わす二人




紛れもない事実で


願い抱いた現実なのに


不安が私を包むようだ




銀時の指先を触れる







ゴツゴツした手は私を含め大勢の人達を助けていて


弱い者を愛する人


本音を隠して


側にいてくれる人




A「銀ちゃん……私だけ見てよ…」



見えない鎖があるなら繋いでよ


何処にもいかないって




銀時「ん?朝か?…ねみー頭痛ぇ」


Aが布団で寝ている


銀時は額に手を置き熱をはかる


銀時「まぁ大丈夫そうだな…」


身体を起こし洗面所に向かう







銀時は毛先の開いた歯ブラシを手に取り歯磨き粉をつけ

眠い顔のまま歯を磨く


グシグシ……シャカシャカ………




「銀ちゃん………!!」




後ろから声がした




振り向くと



銀時「ぶっ!!!!!」


泡を吹いた




A「胸大きくしてよ…」



パジャマを両手で持ち上げ



胸丸出しで俺の目の前に居た





………おいおいおいおいおいおいおい




オイッ!!!!

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作者名:mohumohu x他1人 | 作成日時:2014年7月18日 16時

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