どーも、面食いです！

tn side. ページ23

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──時は少し遡り、昨日の放課後──


三人が帰った後、グルッペンがAさんに興味を示した。
あの顔見て入学決めたらしいけど、面と向かっては話せんやろうから誤魔化してあげようとした。

…したんやけど、それよりも先にシャオロンと鬱が動いてしまった。
すまん、と心の中で彼女に手を合わせて謝罪しておいた。

｢Aちゃん！可愛ええやろ？｣と画面を見せている鬱。
隠し撮りとかきっしょ、と思ってたらグループに通知が数件。
開いてみるとチーノから写真が送られてきてた。

なんやこの可愛い生き物たちは


「ほんまショッピくんずるいわ〜」

「な！
ゾムさんもやけどな！！」

「ポーズどうすんの〜？」

「誰が言うか！」


騒ぎだした三人を他所にグルさんがニヤニヤしだした。
これは良くないこと考えてる時の顔ですね！
あとコネシマさんは不機嫌そうにしてはりますね！


「…お前の発作に巻き込んだるなよ」

「なんだ、トン氏もご熱心か？」

「色々手伝ってくれとる後輩やからな」

「今回が初めてじゃないのか」

「前にも少しな。
わりと早くて丁寧に綴じてくれてたで」


｢そうか｣と返事が聞こえたとき、やってしまったと後悔した。



──そして、今日


「今後の生徒会役員のために媛乃Aを加入する」


朝っぱらから全員呼びつけて、頭を抱えたくなるようなことを言いだした。
Aさんのことを知らん奴らは首を傾げているが、それどころじゃない。
シッマが吠えとるけど、それどころじゃない。


「────という感じに話を進めていこうと思う。
今日の放課後、媛乃Aを交えて話し合いをするので全員集まること。以上！」

「あの、ひとつ良いッスか？」

「なんだ？」

「Aと正面から話しするってことッスよね？」


それや！ショッピくんナイス！
グルさんが肯定するや否や、Aさんのことを知ってる奴らが｢それは無理｣とそれぞれ口に出す。


「なぜだ」

「なんでかって言われたら答えるんムズいんやけど、それはアカンねん！」

「なんや大先生！あんな顔しか見とらんヤツがそんなにええんか！」

「バッカ！Aちゃんは最高に可愛ええやろがい！！」


大先生とシッマが言い争う中、意を決したかのようにチーノがAさんの対処法を伝えた。
どんな行動しても怒らないという条件の提示も忘れずに。

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