【あんスタ】【小説】ターゲット:月永レオは暗殺者でした！？ (ページ7)

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Part5 [ぷかぷか] ページ7

奏汰の表情が曇ったのを見て慌てて(慌てたふりをして)言葉を紡ぐ。
「変な事聞いちゃってごめんね！もし言いたくないことなら言わなくて大丈夫だから。」
「いえいえ、ぼくのほうこそ『かくしごと』しちゃってごめんなさい。てんこうせいさんがくるまえに『いろいろ』あったんですよ」
ピリッとした空気になったのも束の間。すぐにもとのほんわかした空気に戻る。

どうせなら五奇人の調査と並行してターゲットの月永レオについても探りを入れていくか。

「あ、そういえばさ朝のSHRのときに後ろの方の席で楽譜を書いてる人いたよね？確かレオくん、だっけ。あの人はいつもあんな感じなのかな、先生も注意する気がないみたいだったし……。奏汰くんは彼と仲良かったりする？」
「れおはいつも『あんな』かんじですね。でもぼくもあんまりはなしたことないからよくわからないです。うー……ごめんなさい、『おやく』にたてなくて……。おわびにこの『かめさん』をあげます。いっしょにぷか、ぷかしましょう♪」

彼は亀の人形を差し出してくる。
「ありがとう、私この後用事あるからもう行くね」

これ以上得られる情報はないと判断し、この場を去るべく足を踏み出す。

「もう『おしゃべり』はおわりですか……ざんねんです。じゃあさいごにぼくもひとつ『しつもん』していいですか？」
「ん、なにかな？私で答えられることならいいよ」

なるべく人好きのしそうな笑みを浮かべて答える。どういう行動に出るのかわからない不確定分子はとりあえず仲間に取り込んでおくのが得策だ。

「『あなた』はゆめのさきがくいんに『なに』をしにきたんですか？」

……っあぶない。唐突な問いに危うく表情を出してしまうところだった。
とりあえず当たり障りのない回答を選ぶ。
「プロデュースを学びにだよ。アイドル達を輝かせるのが私の仕事。ここでやることと言ったらそれくらいしかないもんね。……それがどうかしたのかな？」
あくまで焦りは表に出さないよう努めて平常心を保つ。

「ふーん、『そう』ですか。そういうことを『きいた』わけではないんですけどね。まあいいです。またおはなししにきてくださいね。今度は『てんこうせい』さんも『おさかなさん』といっしょにぷか、ぷかしましょうね。ぷか…ぷか♪」

この瞬間から私の中で五奇人は確実に潰すべき対象となった。何を知っているのかわからないがこんな危険人物を放置はできない。