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Part2 [ターゲット] ページ4
無遠慮に向けられる好意、値踏み、興味、下心、劣情。それら全てに向けてただ少し口角を上げる。
それだけで大半の生徒は赤くなったり、驚いたり、満足そうな顔をしたりと十人十色の反応を返してくれる。
アイドルなんて言っても所詮は男子高校生。ちょろいものだ。
私の行動に対して先程から1度も顕著な反応を見せない人物がざっと数えて4人。他の人は好意であれ嫌悪感であれ何かしらの反応を返しているのに対して、この4人だけはこの程度のことは興味ないと言わんばかりに各々の行動を取っていた。
今後の任務の為にも危険人物は早めに把握しておこう。今日はこの4人の調査からだ。
否、よく顔を見てみれば4人のうち1人は既に調査済みだった。
空いている席はいくつかあったが私は迷わずその人物の隣の席へ腰をおろす。
一心不乱に手元の紙に音符を書きなぐる彼こそが今回のターゲット、『月永レオ』である。
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作者名：志久真 | 作成日時：2018年8月18日 19時
