五年目の花束。 (ページ3)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:318 hit

懐中時計一体型ロケットペンダントページ3

「…そうだお前等、これわかる？」

「あー…懐かしいねー…この写真」

「忘れるわけないでしょう、最後に四人で撮った…写真なんですから」

「うん、これ懐中時計と一体型のロケットにしてみたんだけど」

「えっ、なにそれかっけぇ！四人分ってことはしーちゃんとけーくん僕とれっさんのでしょ!?さすがけーくん天才！最高にイカしてる！」

「…これは…素晴らしいですね…文字通りに、傑作ですよ、京」

「お褒めに預り光栄の至りです、とでも返せばいいのか？
取り敢えず、俺と、椎名と、陽翔と…
廉の分」

「…廉さん…」「れっさん…」

「今さら落ち込むな馬鹿共
後悔して進めなくなんなら、それは廉の墓に置いとけ」

「…まさか、止まりませんよ」

ちゃら、と椎名が青みがかった物を取る

「振り返ることはあるけど、止まりはしないから大丈夫！」

黄色の物を陽翔は取る

「それでこそお前等だ」

白銀のを廉の墓に掛けたのち、赤みがかった物を京は手に取った