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『準決勝第1試合！今まで瞬殺でヒーロー科2人を倒してきた！このまま決勝まで上がれるか！？普通科 爆豪光弥！バーサス！エリートボーイ！ヒーロー科 轟焦凍！ド派手な勝負頼むぜ！れでぃ──』
「あ、ちょっと待って下さい」
『…え』
開始の合図をしようとしたプレゼントマイクを光弥が手を挙げて止めた。
そして轟の方へ向き直った。
「えっと轟？だっけ？俺は爆豪光弥。弟とややこしいから光弥でいいよ。改めてよろしく」
「あぁ」
「そんでいきなりで悪いんだけど、お前の個性って氷と炎であってる？」
「…あぁ。けど、それが何だ？」
「いやぁ、俺の個性を見せとこーかなぁって思ってさ」
「………は？」
光弥の唐突な発言に轟は少し目を見開いた。
だがそれは轟だけではなく、周りの生徒や観客、プロヒーロー達も同じだった。
一体どんな素晴らしい個性なのかと、彼らは興味津々になり自然と体が前のめりになっている。
しかしそんな中で、勝己だけが複雑な表情を浮かべていた。
光弥は昔から自分の個性について話したりしなければ、見せたりもしない。
その事について勝己が一度聞いてみたことがある。
すると光弥はこう答えた。
『手の内を明かすほど、あいつらは強くねぇから』
轟に個性を見せるという事は、轟を強いと認めたという事だ。
それに入場前のあの会話は一体何だったのか。
それらが勝己にとって腑に落ちないのだ。
「…何故いきなりそんな事を？」
「んー？だって、俺はお前の個性を知ってるけど、お前は俺の個性を知らないなんてフェアじゃないだろ？真剣勝負なんだし、フェアにいこうぜ」
「じゃあ何で今まで個性を使わなかった？」
「うーん…ちょっと事情があってねぇ…」
「事情…？何だそれは？」
「それは言えない。てか、お前だって今までガッツリ左側の個性使ってなかったじゃん。なのにさっきいきなり使った。何で？」
「っ…それは……」
父親の事を話したくない轟は口を結び何も答えなかった。
そんな彼を光弥は咎めることはしなかった。
「別に嫌なら無理に話さなくていいよ。事情なんて人それぞれだからさ。じゃ、俺の個性を見せようか」
光弥は左の掌を上に向けた。
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ARy - やぁばいぞこりゃ。ﾊﾊｯって笑い声が映るだけで某ネズミーマウスが脳内再生されますよ (2023年5月1日 16時) (
レス) @page37 id: 20866609ad (このIDを非表示/違反報告)
ARy - 爆豪の兄貴かっけ！好き！ (2023年5月1日 15時) (レス) @page15 id: 20866609ad (このIDを非表示/違反報告)
あーる - 血液、、、、もしかしたら爆発しちゃうのかもねぇっ！ (2022年6月22日 16時) (レス) @page17 id: b99f7244c0 (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - ありがとうございます！これからも楽しんで頂けると幸いです！更新頑張ります！ (2021年8月19日 16時) (レス) id: 5b941b1f0d (このIDを非表示/違反報告)
rihuru(プロフ) - 光弥くんの言っていたこと、すごい共感出来ました。光弥くんの話していることのどこからどこまでが冗談なのか、それとも全て本音なのか、かんがえさせられますね。すごい面白いです！更新頑張ってください！ (2021年8月19日 14時) (レス) id: 7414ee8cfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツ | 作成日時：2021年8月6日 21時
