【 LXXVI 】 ページ38
貴方side
シンとしている空間、
その中にリヒトの声は響いて…
「俺はお前が好きなんだ。」
「………へっ……？」
最初はなんて言われたか分からなかった。
言葉の意味が理解できなくて。
好き……
すき……
スキ………。
「………っ！！」
しばらくしてからその意味に気付いた私の顔は一気にかぁぁあっと赤くなった。
自分でもそれに気づくくらいに。
「なっ………え、！？…スキ………って。」
「あ？そのまんまだが…」
お前はどうなんだ…？と素直に聞いてくるリヒト、その表情は変わっていないが内心は表情とは違ってドキドキしてるのか、リヒトのトクトクと速くなる鼓動の音が聞こえる。
ど、どうって………。
最初はすごく嫌いだった。
天才って言われてて、態度は悪いし演奏でも合わせてくれないし、なんだこいつって思って。
…………でも、助けに来てくれた時はすごく安心して、危険な目にあった時にリヒトの声がするとすごくほっとして、あぁ、また来てくれたって安心する。
あぁ、そっか……これなのか。、この気持ちが……、
「ぅ……わ、わたし……も。、リヒトのこと……」
するとポンッと頭に何かが落ちてきた。
キュッキュッ！と動物の声だろうか、鳴き声が聞こえた。
「「………………」」
テチテチと私の頭の上を走り回る何か。
「…………クズネズミ。」
リヒトがそう呟いた。
クズネズミ……って、ハイドのこと？
するとポンッと音を立てて煙が舞う。
「あ〜、リヒたんやっと見つけた！！全くいつも行ってるカラオケにいなかったから街中探し回ったんすよ！！」
煙が明けて現れたのは金髪のいつものハイド。
「クランツが心配してたっす、そろそろ帰るっすよ。」
「あ？、あぁ。」
いつの間にか離れていたリヒトはハイドを追って私と距離が開く。
……駄目だ。
ここで言えなかったらもう絶対言えない気がして…
それどころかまた話せなくなる気がして。
「リヒト！」
リヒトの腕を掴んだ。
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ルイ(プロフ) - 淡月さん» ありがとうございます！喋り方ちゃんとしていてよかったです！応援ありがとうございます、頑張りますね！ (2016年9月25日 21時) (
レス) id: fd80353d0e (このIDを非表示/違反報告)
淡月 - これすごく面白いですね リヒトの喋り方もちゃんとなっているし、話の区切り方も上手だし、凄いです。これからも応援してるんで頑張ってください。 (2016年9月25日 11時) (レス) id: ac32f96c3f (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 塩化水素さん» そしてレスで返してませんでした、申し訳ありません。本当にありがとうございます！ (2016年9月6日 22時) (レス) id: fd80353d0e (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - あ、本当だ…！！言われて気づきましたwってことは話が一話ずつズレてる……！！え、ありがとうございます、全然気づきませんでした。 (2016年9月4日 23時) (レス) id: fd80353d0e (このIDを非表示/違反報告)
塩化水素 - すごく面白いです！やっぱりリヒたんはいいですね\(//∇//)\…あとLXXVIが二つあるような気がします。もし間違っていたらすみません＞＜ (2016年9月4日 23時) (レス) id: aac0d621d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルイ x他1人 | 作成日時：2016年8月21日 20時
