告白 ページ3
〜雪side〜
約束の時間…の10分前、5時。
私は一人、校舎裏に立っていた。
雪「ど、どうしよう……。あと10分、あと10分だ………」
だだだ、大丈夫。脳内シュミレーションなら授業中に何度もした。ノートにだって、ちゃんと色々返答パターンとか書いたし……おかげで黒板写すのは忘れてたんだけど。
すぅ、はぁ……。
遠くから運動部の人達の声が聞こえる。…地味でダメダメな私と違って、精一杯青春に打ち込んでいる人達。
やっぱりこういう人達がイケてる人間ってやつなんだよね…。それに比べて私。運動は得意でもないし寧ろ不得意。
1年生の頃にやった持久走で1周目で倒れてしまったのは今となっても忘れておきたい黒歴史だ。
??「……ぎ」
視界が傾いて地面に倒れそうになった直前、誰かに抱き抱えられる感覚がしたのは覚えてる。
??「……よぎ」
次に目が覚めたのは保健室。しかも体育の授業は終わっていて昼休憩になっちゃってたっけ。
??「………代々木」
あーあ、先生には迷惑かけちゃったなぁ…。他の子のタイム計ったりするのに忙しかっただろうに。わざわざ私なんかを運ばせちゃった……。
……あれ。
そういえばあの時、先生は私がいた場所より離れたところにいたっけ。
そうだ、先生はスタート地点にずっといたはず。
でも私が倒れたのは………確か、その反対側。スタート地点から最も離れた場所。
…おかしい
じゃあ、あの時抱き抱えてくれた人は………誰?
??「代々木っ!」
雪「ひゃいぃっ!?(ビクゥッ)」
なっ、え、だだだ誰!?
心臓止まるかと思っ………、
………あ。
光「あっ、ようやくこっち見た!さっきからなんかブツブツ言ってたけど大丈夫か?」
雪「みっ、みみみみみみ源くん!?!?!?」
光「っ!?え、なんでそんなに驚くんだよ!」
雪「だだだだだだって、だって、え……!?」
わ、私が現実逃避している間に、うそ、いつの間に………!?
うそ、もうあれから10分経ったの!?どうしよう、いわ、いわなきゃ、いわな、いと……。
雪「ごごごごっ、ごめんなさい!(涙目)」
光「!?」
突然私に謝られて明らかに動揺してる源くん。
…こんな顔、初めて見るかも。
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莉ぃ兎 - やばっ…泣きかけた…。光くん好きだから…更新頑張ってください〜 (2020年2月13日 21時) (レス) id: 7f0f904c48 (このIDを非表示/違反報告)
花っち - お、終わりですかぁぁあ!?!?でも光くんで気が抜けたので、なんかそれでもいい気が…(笑) (2019年10月12日 21時) (レス) id: a210479166 (このIDを非表示/違反報告)
いなすら(プロフ) - 面白いです!更新楽しみにしています(笑) (2019年5月15日 18時) (レス) id: 4bc43cc691 (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち(プロフ) - あいうえおさん» ありがとうございます!光くんいいですよね!!これからも頑張ります! (2019年5月4日 22時) (レス) id: fc31332c50 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 光くん推しなので嬉しいです!更新頑張ってください! (2019年5月4日 11時) (レス) id: d4ea0d195c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくらもち | 作成日時:2019年5月1日 15時