【原神】八神目〜璃月編〜 (ページ38)

今日:32 hit、昨日:10 hit、合計:31,289 hit

(6) ページ38

帝君は自らが愛したこの国で去ることができて良かったと思う

帝君の最期を看取ることができなかった……それが1番の後悔

けれど、ちゃんと「さよなら」が言える機会をもらえて感謝しかない

璃月の伝統を守り、引き継ぐことで、6000年生きた仙人もその重荷を初めて下せる……そんな気がする

鍾離「ああ、納得したのなら、俺についてこい。詳細は歩きながら話そう」

鍾離は足早に琉璃亭を出て行った

するとタルタリヤは大きく伸びをした

ﾀﾙﾀﾘﾔ「よしっ、これで俺の橋渡しとしての役目は終わった。
　どう？なかなかの結果だろう？」

タルタリヤは嬉しそうに笑いながら言った

ユリスは少し苦笑しながら『そうですね』と笑った

ﾀﾙﾀﾘﾔ「さあ、行くなら早くした方がいい、俺のことは気にしないで。
　ここで数杯いただいて……ついでに「箸」の使い方でも練習してるから」

そうしておぼつかない手で箸を手に取り、難しい顔をしながら料理を掴もうとするタルタリヤの後ろを通って外に出る

すると、通りのところで鍾離が待っていた

鍾離「旅人、「神が去った城」をその身で感じた後、璃月という「神のいる地」を
　訪れ、お前はどう感じた？」

空「璃月の方が気に入った」

鍾離「ああ、「神のいる地」には3700年の歴史がある。
　これは七国の中で最も古い」

岩王帝君の6000年という命の長さは、七神の中で最も長い……というか古い

6000年という気の遠くなりそうな時の中を、様々な出会いと別れで過ごした帝君のことを考えると、なんだか心が苦しくなる

ユリスは胸に手を当てて、ギュッと服を握りしめる

鍾離「「送仙儀式」を準備する過程も、お前の旅の一部となり、お前の見聞を
　広めることになるだろう」

バルバトス様にも同じようなことを言われた気がします……「この世界への見解を直すべきだ」と

確か、モラクス様には「もっと視野を広げろ」と言われましたね

視野を広げるといっても、世界への観点がそもそもズレているような気がしますけど……

ユリスは璃月も街並み、そして行き交う人々を見つめる

この国の人は何を思って毎日を過ごすのでしょう……この世界のどこをそんなに尊いと思えるんでしょう……

この疑問をモラクス様に問いかけた時に言われた言葉だった