最低です ページ7
.
「たかが数十分でめっちゃ疲れた…」
ヒ『おつかれさまです！！！』
いや誰のせいだよ、というのは置いといて。
嬉しいのか悲しいのか悔しいのか虚しいのかよく分からない時間だった。
木全先輩はユリ先輩に連れられて帰っちゃったし。
今日はバイトも無いし…。
「あー！！もう！どうすればいいんだよぅっ！！！」
ぴえええーんと机に突っ伏す私をよしよしと慰めてくれるヒチョンくん。
「優しいねヒチョンくん」
ずび、と鼻水を若干垂らしながら笑う。
ヒ『っ…』
「？？…あ、私もう帰るね」
じゃ、と手を振ると右手を掴まれた。
「えっ？ちょ、ヒチョンくん」
『A、』
頬に何かが当たった。
え、？
.
頬にキスされた事に気付くのには時間がかかった。
脳内処理が追いつかない…！てかキ……えぇ！？！？
「ちょっっと！！ヒチョン、くん」
思わず右手を振り払ってしまう。
「あっ、ごめ…」
俯いてしまったヒチョンくん。
いくらなんでも振り払うのは最低だ。
…いや？正当防衛？？あれ、
「とにかく！急にこんな事しないでよね、私には愛しの木全先輩という未来の彼氏そして旦那が…」
ヒ『ははっ！！そうですよね』
悲しそうに笑うヒチョンくん。
やめて。そんな顔しないでほしい。
そんな顔させたいわけじゃ無いの。
ヒ『ごめん、』
そう言ってヒチョンくんは教室を出て行ってしまった。
1人残された私は頬をぺた、と触る。
お兄ちゃん以外にキスされたのは初めてだ。
木全先輩と…が良かった。
そんな人間として結構最低な考えが頭を過ぎる。
「っ…もうどうすればいいのほんとに……」
蹲る。
そんな光景を木全先輩が見ていたとも知らずに。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 485人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「JO1」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ごま油(プロフ) - ずさん» ありがとうございます！そう言って頂けるととても嬉しいです(^-^)頑張ります:^D (2020年5月24日 0時) (
レス) id: a39d58dbc6 (このIDを非表示/違反報告)
ず - このお話大好きで、前作に引き続き見に来ました！応援してます(^^)！ (2020年5月23日 20時) (レス) id: f29e12bfd7 (このIDを非表示/違反報告)
ごま油(プロフ) - 、さん» すみません！外し忘れていましたね。教えて頂きありがとう御座います！ (2020年5月23日 17時) (レス) id: a39d58dbc6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ごま油 x他1人 | 作成日時：2020年5月23日 16時
