うさぎ先輩！２

嘘つき ページ21

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なんだかんだで放課後。


たかが放課後、されど放課後！！！

なんてったって付き合ってから初めての放課後！！！


一緒に帰るんだ！！！！フン！！！！



ルンルンで木全先輩の教室がある三階へ上がる。


『せーんーぱーいっ！！！！』


むっ！？


教室に人影、一つ、二つ。


二つ！？


誰かいるのかな、見てみよう。


ドア越しにそーっと中を覗く。


『げ！』


そこにいたのは愛しの木全先輩！…と、日府ユリ先輩。


あの人なんか苦手なんだよな〜会いたくなかった。


っていうか密会ですか！？？？


二人はまだ何か話しているようで、邪魔にならないよう影に隠れた。



ユ「あっ、翔也…」



！？！？！？

何今の、けしからん声が聞こえましたが？？？

え！？何してんの！？！？


うっすらとしか見えないからめちゃくちゃ気になるんですけど！！！！

第一私の彼氏…ンフ…に何してるんですか！！！


『我慢ならん！！たのもー！！！！！』


木「うっっわびっくりした」


『…え』


そこに広がっていた光景は、私にとっては地獄絵図。


ユリ先輩の二の腕辺りを支えてる木全先輩。

そして、赤面してるユリ先輩。


なにこれ、え？



『事後ですか？？？』


木「は！？！？」


ユ『も〜翔也ったら』


え、何？

キスしたのかな、何で赤面してるんですか。


やっぱり私なんかよりユリ先輩みたいな大人で美人な人が良かったですか。


キスとかしたくないって言ってたくせに。



『…先輩の嘘つき』


木「えっ！？ちょ…」



その場にいることが辛くて、悲しくて、教室を飛び出した。


なんか今日たくさん泣いちゃうな〜。




舞い上がってたのは私だけだったみたいだ。



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