178. 許せねえよ ページ43
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少しの沈黙が流れたけれど、工藤さんの声は聞こえない。
彼らが今、一体どんな表情をしてるのかは、抱きしめられた私は見ることはできない。
けど･･･
「俺、こう言っちゃなんだけど、女の子見る目はあるほうだと思ってるし･･･そんな俺から見ても、買いかぶってるとは思えないんだよね。」
そう言って、頭上からフッと軽く笑う声が聞こえる。
「でもさあ･･･俺、わかったよ。Aちゃんがこんなに自分に自信がなくなっちゃったのって･･･あんたのせいだろ？」
その言葉に、不意に胸がズキンと痛む。
「あんたがちゃんとこの子のこと愛してあげなかったから･･･大事にされる価値があるんだよって、教えてやらなかったから･･･だからAちゃん、こんなに自信のない子になっちゃったんじゃねーの？」
それでも工藤さんは何も言わない。
その代わりに、潤くんは、
「だとしたら･･･俺、あんたのこと、許せねえよ。」
またゆっくりとそう言って、もう一度私を抱く腕に力を入れた。
「だけど･･･これからは俺が大事にするからさ。だから、もう、この子には関わんないでくんねーかな？」
潤くんが発する言葉を、潤くんの腕の中で聞いているだけで、なんだかあったかい気持ちがこみ上げてきて泣きそうになる。
それと同時に、私を抱きしめる腕が緩んだのを感じて顔を上げると、
私と目が合った潤くんは、天使みたいな顔で微笑んだ。
「おい、A！」
そんな幸せな気分をぶち壊す声が聞こえてきて、私が嫌そうな顔をして視線を向けると、
「そんなイケメンと一緒にいても、不安になるだけだぞ(笑)」
ニヤニヤと笑いながらそう言った彼に、心底吐き気がする。
だけど･･･
「ならないよ。私、愛されてるもん。」
そう言って即答した私を、意外そうな顔で見た彼は、
「･･･ま、イケメンに浮気されて慰めてほしいときは、いつでも連絡してこいよ？」
私のかばんに名刺らしきものを無理やり突っ込むと、くるりと後ろを向いて、バイバイって手を振りながらビルの外に出て行こうとした。
「おいっ！待てよ！」
それなのに、まだ話は終わってないぞ、って感じで声をかけた潤くんは、
ツカツカと工藤さんの近くまで歩いていくと、耳元でなにか言い、ぎょっとした顔の工藤さんに、
「よろしくお願いしまーす。」
ニッコリと笑顔で楽しそうにそう言って、工藤さんに向かって、バイバイって手を振った。
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☆179. とりあえず、ビール→←177. どれだけのオンナ
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ゆん*(プロフ) - えこさん» お待たせいたしましたー！スッキリしていただけて、よかったです♪まだまだカッコいいJを書きたいと思いますので、どうぞお楽しみに☆ (2014年10月13日 23時) (
レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - チェリーさん» お待たせいたしましたー！翔担さんをドキドキさせることができて、嬉しい限りです♪第5章もよろしくお願いします！ (2014年10月13日 23時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - まゆうさん» お待たせいたしましたー！本当に付き合ってるのはバレてませんが、会社の敷地内で、ドッキドキでした（笑）続きもどうぞお楽しみに☆ (2014年10月13日 23時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - アキさん» こちらも久々の更新です！言ってほしいセリフがたくさんとのことで、とっても嬉しいです♪続きもどうぞお楽しみに♪ (2014年10月13日 23時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - アイさん» お待たせいたしましたー！Sも完結し、残りはJに集中します♪抱き寄せられたらキュンときちゃいますよねー！ふふ。続きもどうぞ、お楽しみに☆ (2014年10月13日 23時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆん*
| 作成日時：2014年7月9日 21時
