175. 自己中なオトコ ページ40
.
潤くんに会いたいな･･･
そんなことを思っていたら、工藤さんが楽しそうな声で私に言った。
「ほら(笑)言い返せないってことは･･･今の彼氏も浮気するってことだろ？」
何を勘違いしたのか、私の沈黙を困惑ととった彼は、言葉を続ける。
「オトコなんて、浮気する生き物なんだよ。どんなに浮気しても、最後には自分のところに戻ってくる･･･そんなオンナだってことにむしろ喜べよ(笑)」
ああ･･･気持ち悪い。
根本的に価値観が違う。
こんな人と結婚しなくて･･･本当によかった。
こんな人と話をすること自体、イヤだけど･･･でも、このまま勘違いさせたままにしておくのもイヤだから、私はゆっくりと口を開いた。
「私の彼は、浮気なんてしません。私のことをとっても大事にしてくれる･･･あなたとは正反対の人です。」
「フッ。口ではなんとでも言えるよな？(笑)っていうか、そう思わされてるだけで、他の女にも同じこと言ってんだって(笑)」
相変わらず小バカにしたような口調に、悔しくて言葉が出ない。
すると、そんな私を見かねたのか、今まで黙っていた高遠くんが口を開いた。
「なんつーか･･･ちょっと笑えますね。(苦笑)」
「は？なんなの？つか･･･いつまで撮ってんだよ！」
「･･･だから、俺はAちゃんを撮ってるだけだって言ってるでしょう？イヤならここからいなくなればいいだけでしょ？(笑)」
「･･･っ」
「俺、第三者なので、いきさつとかあんまり知りませんけど･･･客観的に見ても、Aちゃんみたいな子が、あなたと結婚しようと思わないのは、当然だと思いますけど(苦笑)」
「はあ？」
「･･･っていうか、あなた、新入社員にマナーとか社会人とはっていうことを教える人なんですよね？こんな･･･ストーカーまがいの人に、そういうこと教える資格があるとは･･･到底思えないんですけど(苦笑)」
たしかに(笑)
すると、彼は、一瞬顔をゆがめた後で、開き直ったかのような高笑いをして、こう言った。
「あのな？仕事は仕事。プライベートはプライベート。俺はオンとオフをしっかりと切り替えてるだけだよ(笑)そんなの当然だろ？」
彼のその独自の持論に、思わずため息をつく。
「あのねえ･･･自己中なオトコは、もてないよ？(苦笑)」
急に私の胸を高鳴らせたその声に、思わず振り返ると、
そこには、私の愛しい人が、困った顔で立っていた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 475人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆん*(プロフ) - えこさん» お待たせいたしましたー！スッキリしていただけて、よかったです♪まだまだカッコいいJを書きたいと思いますので、どうぞお楽しみに☆ (2014年10月13日 23時) (
レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - チェリーさん» お待たせいたしましたー！翔担さんをドキドキさせることができて、嬉しい限りです♪第5章もよろしくお願いします！ (2014年10月13日 23時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - まゆうさん» お待たせいたしましたー！本当に付き合ってるのはバレてませんが、会社の敷地内で、ドッキドキでした（笑）続きもどうぞお楽しみに☆ (2014年10月13日 23時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - アキさん» こちらも久々の更新です！言ってほしいセリフがたくさんとのことで、とっても嬉しいです♪続きもどうぞお楽しみに♪ (2014年10月13日 23時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - アイさん» お待たせいたしましたー！Sも完結し、残りはJに集中します♪抱き寄せられたらキュンときちゃいますよねー！ふふ。続きもどうぞ、お楽しみに☆ (2014年10月13日 23時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆん*
| 作成日時：2014年7月9日 21時
