169. 勝てる気がしない ページ34
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結局、
「駅の近くのシティホテルで、毎週月曜日だけ特別にランチ提供をしている天ぷらやさんがあるんです。」
って誘われてやってきたそこは、
「人気なんですよ。」
って言うのが分かるくらい、このお値段でこのボリューム？って言うくらいコスパのすばらしいランチで、
「しかも･･･おいしいでしょ？」
当たり前だけど、ホテルの中の天ぷらやさんが出してくれているその料理は、本当においしかった。
「すごいところ知ってるねえ･･･私なんて、いつも決まったとこしか行かないからなあ･･･」
「ここ、相葉部長が教えてくれたんですよ。」
へえー･･･やるな、相葉さん(笑)
この前のおしゃれな居酒屋ランチといい、ここといい、さすが手馴れてる(笑)
私たちは食事をしながら、山科くんの新社会人生活の話を聞いていたんだけれど、
デザートのわらび餅が運ばれてくると、急に改まった顔をした山科くんに、
「･･･で、今朝の茶番はなんなんですか？」
って聞かれた。
･･･今朝の茶番。
言うまでもなく、アレだよね？
「･･･さあ(笑)私も巻き込まれただけだから･･･」
すると、その答えを聞いた山科くんは、一瞬きょろっと周囲に目を配らせると、
「松本部長と･･･付き合ってるんです、よね？」
私に顔を寄せて、小さな声でそう聞いた。
うーん･･･あんなシーンを見せた後で、付き合ってません、なんて、通らないよね？
締め会でのことを思い出して、私は軽く深呼吸した。
「･･･うん。」
山科くんの目を見て、同じくらいの小さな声で答えると、
「あー･･･天野さんからちゃんと聞くまでは、諦めきれないなーって･･･思ってましたけど･･･」
そう言って、困った顔で微笑んだ山科くんは、
「ちゃんと聞いても、諦めきれないです(苦笑)」
困った顔のまま、お茶を一口飲んだ。
どうしよう･･･
想ってくれる気持ちは嬉しいけれど、どう考えてもその気持ちにこたえることはできそうもない。
そんなことを考えて、言葉に詰まっていると、
「でも･･･諦めないとダメですよね。俺、今のままじゃ、どう頑張ったって松本部長に勝てる気がしないですから。」
湯飲みを置いて、はあっと大きく息を吐いた。
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ゆん*(プロフ) - えこさん» お待たせいたしましたー！スッキリしていただけて、よかったです♪まだまだカッコいいJを書きたいと思いますので、どうぞお楽しみに☆ (2014年10月13日 23時) (
レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - チェリーさん» お待たせいたしましたー！翔担さんをドキドキさせることができて、嬉しい限りです♪第5章もよろしくお願いします！ (2014年10月13日 23時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - まゆうさん» お待たせいたしましたー！本当に付き合ってるのはバレてませんが、会社の敷地内で、ドッキドキでした（笑）続きもどうぞお楽しみに☆ (2014年10月13日 23時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - アキさん» こちらも久々の更新です！言ってほしいセリフがたくさんとのことで、とっても嬉しいです♪続きもどうぞお楽しみに♪ (2014年10月13日 23時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - アイさん» お待たせいたしましたー！Sも完結し、残りはJに集中します♪抱き寄せられたらキュンときちゃいますよねー！ふふ。続きもどうぞ、お楽しみに☆ (2014年10月13日 23時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆん*
| 作成日時：2014年7月9日 21時
