146. 5月末まで ページ11
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潤くんはヒトリゴトのように言葉を続ける。
「でもさ･･･」
片手を私の後頭部に当てて、ぐっと頭を自分のほうに引き寄せた潤くんは、
少しの間だけ、何も言わずにそうしていたけれど、
ゆっくりと･･･少し掠れた声で、
「俺･･･Aちゃんだけは･･･相手が翔くんでも･･･譲れないな、って。」
「どうしても･･･Aちゃんを･･･手放したく、ないな･･･って。」
それだけ言った潤くんは、もう、何も言わなかった。
強く抱きしめる腕がほんの少し緩んで、少し身体が自由になった私は、そおっと顔を上げて潤くんを見た。
「･･･潤くん。」
「･･･ん？」
「部長･･･言ってたよ？」
そうして、おとといふたりで夕飯を食べてるときに部長が言った言葉を伝えると、潤くんは複雑そうな顔をした。
「ほんっと･･･あの人って･･･」
その先は、言葉にはしなかったけれど、
潤くんの顔を見ていたら、なんとなく何を考えているかが分かるような気がして、
私もあえてその先を聞くことはしなかった。
「潤くん･･･」
「･･･ん？」
「私･･･潤くんがいい。」
「･･･え？」
「たしかにね･･･部長と一緒にいると、心にあんまり波は立たないし、いつもどこか安心してる自分がいるの。」
「･･･」
「でもね･･･？やっぱり、潤くんがいいの。一緒にいてドキドキするのも、もっともっと触れたくなるのも･･･潤くんなの。」
ふりだしに戻って自分の気持ちを考えてみたら、それはものすごくシンプルだった。
「Aちゃん･･･」
「ごめんね？部長と比べるような言い方したからだよね？」
「･･･」
「でも･･･潤くんと離れてた2日間、ずっと潤くんのこと、考えてた。こんなに会えなくて寂しいなあって思ったの･･･初めてなの。」
潤くんの背中に腕を回してキュッと力を込めると、潤くんもそれに答えるように、私に絡めた腕に力を込める。
「私･･･本当は出て行きたくなんか、ないよ。」
「出てかなくていいよ(苦笑)」
「でも･･･“もう、ルームシェアは終わりにしよう。”って･･･」
「うん(苦笑)あれさ･･･なんで“5月末まで”って言ったか･･･わかる？」
「ルームシェアの期限を決めようっていうのじゃ、なく？」
「ああ･･･あの時はそういうことにしたけど･･･本当の理由は違うの(笑)」
段々おかしな方向に進んでいく話に、私はちょっと混乱してきた。
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ゆん*(プロフ) - えこさん» お待たせいたしましたー！スッキリしていただけて、よかったです♪まだまだカッコいいJを書きたいと思いますので、どうぞお楽しみに☆ (2014年10月13日 23時) (
レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - チェリーさん» お待たせいたしましたー！翔担さんをドキドキさせることができて、嬉しい限りです♪第5章もよろしくお願いします！ (2014年10月13日 23時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - まゆうさん» お待たせいたしましたー！本当に付き合ってるのはバレてませんが、会社の敷地内で、ドッキドキでした（笑）続きもどうぞお楽しみに☆ (2014年10月13日 23時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - アキさん» こちらも久々の更新です！言ってほしいセリフがたくさんとのことで、とっても嬉しいです♪続きもどうぞお楽しみに♪ (2014年10月13日 23時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - アイさん» お待たせいたしましたー！Sも完結し、残りはJに集中します♪抱き寄せられたらキュンときちゃいますよねー！ふふ。続きもどうぞ、お楽しみに☆ (2014年10月13日 23時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆん*
| 作成日時：2014年7月9日 21時
