説明 ページ41
．
「…そうだな、とても言葉にしにくい。」
『そっか。…わかった。
色々教えてくれてありがとう』
そういうと、
キラウシはその後、
なんだかんだ私や谷垣、尾形に
夜ご飯を少し分けてくれた。
「何を話していたんだ？
色仕掛けでもしたのか？」
尾形に尋ねられた。
『いや、単に谷垣のことを聞いてただけ。』
「ふーん」
それから一日が経ったが、
アシリパと杉元は帰ってこなかった。
.
それから私達はそのコタンから逃げ出すという選択をした。湿地は足を取られやすく、とても走りにくかった。
「いたぞ！」
すぐにキラウシたちに見つかる
が、
銃声が聞こえた方向を見ると、
あまりにも穢らわしい光景が広がっていた。
姉畑支遁が、ヒグマに……………………
『！』
そのとき後ろから誰かに目を隠された。
「A。み、見なくていい。」
と、低い声。どうやらキラウシらしかった。
「心配するな。
この女は視力がすこぶる悪い。」
「そ、そうか。」
尾形がキラウシにそう説明したが、
しっかりと見えてしまった。
『何が起きてる？キラウシ』
「……説明し難いが、
姉畑支遁がヒグマに…ウコチャヌプコロした…」
…ウコチャヌプコロ、
そういう意味だったのか。
だから、…キラウシは説明しなかったのか。
どうやら姉畑支遁はウコチャヌプコロの最中に絶命し、毒の矢が刺さったことで、ヒグマも死んだようだった。
．
谷垣の誤解も晴れ、
コタンでは仲直りをするために、
酒や料理が振る舞われた。
「さっきは悪かったな、子熊ちゃんよ」
と、キラウシが谷垣に無理矢理お酒を飲ませていた。
『キラウシ、
あんまり子熊ちゃんをいじめないで。
可愛そうでしょ？』
「A殿…
その子熊ちゃんという呼び方はちょっと……」
「そういえば、お前らはどういう関係だ？」
谷垣と面識が多かったわけじゃない。
けれど、銃の扱いは上手かったから、生い立ちを聞いて、「マタギ」の話をしたことがあった。
『谷垣は、うーん……同僚みたいな？』
「まぁ、…そんな感じですよね」
谷垣は尾形に対して敬語じゃなかったのに、なぜか私に対しては敬語だった。…確かに第7師団にいた時期は私のほうが長いけれども…………
「へぇ、Aのほうが年下に見えるがそうでもないのか」
自分の細かい年齢はわからないけれど、たぶん谷垣や杉元と同じぐらいだろう。
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プスメラウィッチ - 出来れば、尾形百之助オチでお願いします🙏 (2023年1月27日 15時) (
レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
作者です - 名無し74304号さん» はじめまして。お気遣いいただきありがとうございます。自分のペースで進めていきます。よろしくお願いします。 (2023年1月3日 15時) (レス) id: 2646bdd757 (このIDを非表示/違反報告)
作者です - もっちさん» ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。 (2023年1月3日 15時) (レス) id: 2646bdd757 (このIDを非表示/違反報告)
名無し74304号(プロフ) - はじめまして、面白いです。続きを楽しみにしています、無理なさらない程度に (2022年12月27日 1時) (レス) id: 969f72f718 (このIDを非表示/違反報告)
もっち - 面白いです、楽しみにしてます。 (2022年12月26日 0時) (レス) @page38 id: 59cf03caf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2022年11月27日 21時
