地雷 ページ35
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＿＿＿＿小樽。
「鯉登少尉、お前は旭川での任務を外れろ。
小樽で私の囚人狩りに参加するのだ。」
鯉登は旭川で白石を逃したことで、
鶴見に叱られると思っていたが、
予想外の発言に
鯉登のパァァアと表情が明るくなっていた。
そして「精進します」と月島に話す。
「“精進します”と、言っています。」
鶴見を前にすると薩摩弁になり喋れなくなる鯉登は月島に標準語で話し、伝えた。
面倒くさい。
と、月島は心の底から思っていた。
．
「それで、旭川で飛行船に乗っていたのは、
間違いなく尾形百之介だったんだな？」
「ゴニョゴニョ…」
「“はい。
尾形の父である元第7師団長
花沢幸次郎中将の自刃に泥を塗る行為であります”と。」
「ゴニョゴニョ…」
「“あと、もう一人強気な女がいました”と、」
「女？」
「“撃った銃弾が腕に当たっていたにも関わらず、普通に撃ち返してきました。しかも、走りながら銃を撃てるぐらいのかなりの狙撃手です”と」
鯉登にとって、Aは強く印象に残っていた。
自分が切られるかもしれないとわかっていて、
杉元と鯉登の間に割り込んだ。
とんでもない女だと。
月島は嫌な予感がしてたまらなかったが、
表情を変えなかった。
「“確か、尾形から＿＿＿”」
「〈Aと呼ばれていました。〉」
「!!!」
しかし、月島は、
ポーカーフェイスではいられなかった。
「A？
今、確かにAと言ったか？鯉登少尉」
鶴見はその【A】という言葉だけは
どうやら聞こえたようだった。
二人の反応を見て、なにか変だと気づく鯉登。
「ちなみに、撃たれた腕というのはどのくらいの傷だったかね？」
「ゴニョゴニョ…」
「“その腕も使えていたので、貫通はしてなかったかと。しかしかなり流血していましたので、かなりの深傷だと思います。走れないように、腕ではなく足を狙うべきでした。”と、」
＿ﾋﾟｷｯ
通訳をしながらも月島の顔色は変わらないが、
確実に今、鯉登は月島の地雷を踏んでいった。
「ふー、君は命拾いをしたぞ。鯉登少尉。
類稀なる強運の持ち主だ！」
そう、言いながら立ち上がる鶴見。
「もしここでAを殺してたとしたら、
入れ墨の1つは永久に見つからなくなるどころか、
月島軍曹が鯉登少尉を殺していただろうなぁ。
もしくは宇佐美かなぁ」
「エ」
「鯉登少尉。
次、見つけたら無傷で連れてくるんだぞ♡」
「は、、、ひぃ、ひぇ」
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プスメラウィッチ - 出来れば、尾形百之助オチでお願いします🙏 (2023年1月27日 15時) (
レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
作者です - 名無し74304号さん» はじめまして。お気遣いいただきありがとうございます。自分のペースで進めていきます。よろしくお願いします。 (2023年1月3日 15時) (レス) id: 2646bdd757 (このIDを非表示/違反報告)
作者です - もっちさん» ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。 (2023年1月3日 15時) (レス) id: 2646bdd757 (このIDを非表示/違反報告)
名無し74304号(プロフ) - はじめまして、面白いです。続きを楽しみにしています、無理なさらない程度に (2022年12月27日 1時) (レス) id: 969f72f718 (このIDを非表示/違反報告)
もっち - 面白いです、楽しみにしてます。 (2022年12月26日 0時) (レス) @page38 id: 59cf03caf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2022年11月27日 21時
