成功 ページ32
．
それから気球隊の試作機を奪い取った。
だが、しかし、
機体が地上から離れるのと同時に、
とある人物が乗ってきた。
「鯉登少尉…！！」
浅黒い肌に特徴的な眉。
……どこかで見たことがあるような人物だった。
軍刀を構えたときの型は独特だった。
「自顕流を使うぞ。
2発撃たれた状態で勝てる相手じゃない。」
「尾形百之介貴様…！！
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ｯ！！！」
「相変わらず何を言っているのかサッパリ分からんですな。鯉登少尉殿。興奮すると早口の薩摩弁になりモスから。」
「＿＿＿！」
尾形を見て、激昂した鯉登は
軍刀を振りかざし、杉元に襲いかかる。
初太刀を受けた銃剣は、杉元の頭にぶつかる。
物凄い力だ。
「入るな！Aｯ」
『＿＿＿』
尾形の静止を振り切り、
鯉登が振りかざす間に、
自分の歩兵銃を振り回し、
鯉登の腹部に直撃させる。
「ｩ"ｯ」
だが、少し怯んだものの、
鯉登はそのまま振り下ろし、
それが私の肩に触れた。
その瞬間、
白石が上部から現れ、
鯉登を蹴落とした。
「シライシｯ！！」
鯉登と共に落ちていく白石。
しかし、ビンッと紐が白石の胴体に括り付けてあり、鯉登だけが落ちていく。
「＿＿＿＿＿＿！」
「あはははっ、アバヨ、鯉登ちゃん！」
何か叫んでいる鯉登を嘲笑う白石。
どうやら、巻くことができたようだった。
ほっと一息つく。
なぜか白石と共にアシリパも登ってきた。
「肩の銃弾は貫通しているが左胸には弾が入ってる。あとで取り出さないと。」
「アシリパさん、
Aの傷も見てやってくれ。」
「Aも怪我をしたのか…？！」
『掠り傷だ。気にしないでいい。』
「何が掠り傷だ。血がボタボタ落ちてるぞ。」
幸いにも鯉登の刀は服に触れただけで、
肌が切れているわけではなかった。
だが、腕からの血が止まらない。
アシリパに座るよう促され、
袖をめくりあげると、
アシリパは顔を歪めた。
『…大丈夫。
白石から貰った紐で止血してるから。』
銃弾が腕を掠めたというより、
抉っているような感じだった。
傷を見ると余計に痛みが増すような気がする。
「こんな危険を冒してまで俺を取り戻しに来るなんて、…」
「みんな白石は諦めようと言った。
でも助けに行こうと言ったのは杉元だけだった。」
白石は嬉しそうな表情をしたが、
「お前…土方と内通してたな？」
という言葉で表情が一変した。
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プスメラウィッチ - 出来れば、尾形百之助オチでお願いします🙏 (2023年1月27日 15時) (
レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
作者です - 名無し74304号さん» はじめまして。お気遣いいただきありがとうございます。自分のペースで進めていきます。よろしくお願いします。 (2023年1月3日 15時) (レス) id: 2646bdd757 (このIDを非表示/違反報告)
作者です - もっちさん» ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。 (2023年1月3日 15時) (レス) id: 2646bdd757 (このIDを非表示/違反報告)
名無し74304号(プロフ) - はじめまして、面白いです。続きを楽しみにしています、無理なさらない程度に (2022年12月27日 1時) (レス) id: 969f72f718 (このIDを非表示/違反報告)
もっち - 面白いです、楽しみにしてます。 (2022年12月26日 0時) (レス) @page38 id: 59cf03caf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2022年11月27日 21時
