料理 ページ17
＿
3人のところへ戻ると、
杉元とアシリパがヤマギシの羽をムシっていた。
どうやら二羽が罠にかかっていたらしい。
「みんなで食べるには足りないかも。」
「杉元も羽をむしるの手伝え」
「たくさん罠を仕掛けたのに二羽だけだからご機嫌斜めだな。」
そう言っている3人に見せびらかすように、
尾形は雑にヤマギシを落とした。
「今朝、Aを連れて居なくなったと思ったら……、散弾じゃないのによく撃ち落としてこれたもんだ」
と、牛山が感心していた。それに対して、尾形はフンと威張っていた。
「この女の銃の腕が鈍っていなければ、
あともう一匹捕まえることができたんだがな」
『アシリパに言われてムキになってた貴方にそんなこと言われても…』
「…」
『(あ、…尾形、拗ねた)』
拗ねた尾形を見て笑う杉元。
「うわー尾形、Aに言われてやんの！ハンッ」
「杉元は銃が下手くそだから妬ましいな！」
「別に！」
杉元はアシリパに追い打ちをかけられ、
やけくそになって羽をむしっていた。
＿
「チンポ先生、ヤマギシの脳みそです」
「…」
『…』
確かに、アシリパはヤマギシは脳みそが美味いと言っていた。だが、……これは食べれるものなのか。
「…食ってもいいものなのかぃ……？」
あまりにも衝撃的な絵面に、さすがの牛山でさえも引いていた。目を輝やせるアシリパを前に、牛山がたじろいでいる。
「杉元ぉ？ヒンナだよな？」
「ヒンナヒンナ！！」
『(キマッてんな……杉元)』
少し様子がおかしい杉元も、脳みそがついた指を吸ったりしていた。
「…ん？何こっち見てんのぉ、A。
もしかして食べたいのか？」
杉元とバッチリ目が合ってしまった。
『あ、…いや、大丈…』
「もちろん食べたいよなぁ？」
『…ﾋｯ』
杉元の大きな片手で顎をがっちり掴まれて、
頬を潰されると自然と唇がむにゅと出てしまう。
微かに開いたその口の隙間に、
脳みそがドロ……と口内に入ってきた。
『＿!!』
……冷や汗が止まらない…………………。
「ヒンナだよなぁ？？？」
笑ってる杉元も怖すぎて、
冷や汗が止まらなさすぎる。
『ﾋｯ………ﾋﾝﾅ…』
ここでヒンナと言わなければ、殺されると思った。
そんな私達を差し置いて、尾形は、
「いや俺はいらん」
と、きっぱり断っていて、
このときばかりは本当に殺意が湧いた。
「…」
しかもチタタプのときも、何も言わない。
やっぱりこいつのことは嫌いだ。
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プスメラウィッチ - 出来れば、尾形百之助オチでお願いします🙏 (2023年1月27日 15時) (
レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
作者です - 名無し74304号さん» はじめまして。お気遣いいただきありがとうございます。自分のペースで進めていきます。よろしくお願いします。 (2023年1月3日 15時) (レス) id: 2646bdd757 (このIDを非表示/違反報告)
作者です - もっちさん» ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。 (2023年1月3日 15時) (レス) id: 2646bdd757 (このIDを非表示/違反報告)
名無し74304号(プロフ) - はじめまして、面白いです。続きを楽しみにしています、無理なさらない程度に (2022年12月27日 1時) (レス) id: 969f72f718 (このIDを非表示/違反報告)
もっち - 面白いです、楽しみにしてます。 (2022年12月26日 0時) (レス) @page38 id: 59cf03caf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2022年11月27日 21時
