囚人 ページ13
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杉元に連れられて、
とある家に入ると、
白石やアシリパ、キロランケが
目を真ん丸にして立っていた。
「尾形が言ってた凶暴な奴って…え、
は？……Aちゃんだったのかよ。
ええ、じゃあ硯の？！」
と、白石は唖然としていた。
アシリパは駆け寄ってきて、
「…なぜあの時、私を簪屋へ置いていった？」
しっかりとした眼差しで問い詰められる。
『……誰かに尾行されてたから。
まぁ、それは尾形だったんだけど。』
そういうと、バッと手を取られた。
拘束されていたときについた手首の跡。
赤く擦れて、紫色に鬱血しているようにも見えた。
「…この傷……」
『大丈夫。心配しないで。』
と、笑いかけてみても、
アシリパは全然笑ってくれなくて、
重々しい表情をしていた。
「……なるほど、
硯には大事な娘がいたとは聞いていたが、
なんと美しい女性なんだ。
是非とも抱かせてほしい。」
奥から現れたのは、
おでこに大きなナニカがついている
巨漢だった。
驚くことは身体が大きさや、
突飛な発言ではない。
＿＿＿なぜこの人は硯を知っている？
「あら、なんと可愛らしいお嬢さんなんでしょう」
その大きな男の後ろからひょっこりと出てきたのは、きれいな女性だった。
「硯の血が混ざってないのは残念だけど
少しだけ血を分けてくださらないかしら。」
『…？！』
この人もこの人で、いきなり何を言い出すんだ。
「こいつらは網走の囚人だ。
だから身体に入れ墨が入ってる。
硯のこと、聞いたら答えてくれるはずだ。
大男が牛山で、このおっさんが家永だ」
杉元が教えてくれたが…
…おっさん？
家永さん、女性じゃないの……？
「オイオイ…まじか、硯の言ってた嬢ちゃんってAちゃんのことだったのかよ。うわぁ」
と、白石は頭を抱えていた。
『…白石も…、囚人だったの？』
「そうだ。白石は脱糞王だ」
「アシリパちゃん！違う違う！脱獄王ね！」
アシリパと白石は一芝居して、
その後に白石は硯のことを話してくれた。
「硯は結構人見知りだったんだけど、仲良くなったらかなり話してくれた。血は繋がってないけど大事な子がいるって。勝負強くて、銃の扱いが超上手くて、よく食べて、……それにとにかく超べっぴんさんになる子だって、言ってたよ。」
『そうだったんだ、』
網走監獄に行って、ちゃんと硯は生きてたんだ。
良かったと思う反面、どこか悲しかった。
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プスメラウィッチ - 出来れば、尾形百之助オチでお願いします🙏 (2023年1月27日 15時) (
レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
作者です - 名無し74304号さん» はじめまして。お気遣いいただきありがとうございます。自分のペースで進めていきます。よろしくお願いします。 (2023年1月3日 15時) (レス) id: 2646bdd757 (このIDを非表示/違反報告)
作者です - もっちさん» ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。 (2023年1月3日 15時) (レス) id: 2646bdd757 (このIDを非表示/違反報告)
名無し74304号(プロフ) - はじめまして、面白いです。続きを楽しみにしています、無理なさらない程度に (2022年12月27日 1時) (レス) id: 969f72f718 (このIDを非表示/違反報告)
もっち - 面白いです、楽しみにしてます。 (2022年12月26日 0時) (レス) @page38 id: 59cf03caf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2022年11月27日 21時
