車椅子とチャンピオン (ページ6)

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覚悟のための… ページ6

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歩けない

その一言は目が覚めてからの違和感の正体をはっきりさせてくれた。

左足の感覚がない。

歩けないという事実に頭は納得しても心は追い付かない。

俯くダイゴさんに私は潤む目から涙を溢さないように、笑顔を浮かべた。

『…大丈夫ですよ』

「………っ」

『私にはこの子達がいます』

「………」

『それにあんな高い崖から落ちたんです。このくらいのすんでよかったって思います』

「………」

『………だから……だか、ら…』

顔を上げたダイゴさんはひどく辛そうで、泣きそうだった。

「…泣いていいよ」

我慢してたのに、優しい言葉は涙を止めどなく流させる。

これ以上ダイゴさんに迷惑かけられないのに。
この涙は止まることはない。

みっともなくボロボロと涙を流す。

私にリオルが抱きつき、ダンバルが身を寄せる。

こんなに私を心配してくれるポケモンがいる。

歩けなくったってリオルとダンバルがいれば生きていける。

前を向いていける。

そんな心配な顔しないでって、大丈夫っていってあげたい。

でも、もう少し待って。

ちゃんと笑顔でいくために待ってて。

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作者から…
最近本業が忙しく、なかなか更新できず申し訳ないです( ＴДＴ)
遅くなりましたが、お気に入り登録ありがとうございます！
これからも亀更新ですが、書いていきたいとおもいますので、よろしくお願いします(о´∀`о)

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