二十四章 おかたづけ ページ25
「え、えと。君たちは何をしてたのかなァ?」
「おかたづけ!」
またもや少女が答えた。
私は其の子を抱き上げる。
「そうかいそうかい。織田作がね、あと二年したら君たち五人で銀行を襲えると云っていたよ。」
伝えたら、何んな反応をするのかと気になったので云ってみた。
すると、一番年下らしき少年が誇らしげに云った。
「別におれたちできるよ!今からだってできる!」
「織田作が困るからやめようね……。」
私は苦笑した。
そういや、織田作が困った処なんてあまり見たことないな……。
そう思ったが、取り敢えず放置。
考えぬが吉な気がする。
少女を抱き上げたまま部屋を見渡した。
別段散らかっている訳では無い。
もう片付け終わったのかな。
尋ねると、そうだよ、と返事が返って来た。
然し、私は見てしまった。
二段寝台の手摺に、未だ鑞絵具が塗られているのを。
よし、放っとこう。
私は瞬間でそう決断した。
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味の素 - 天才ですね、分かります (2018年11月22日 16時) (レス) id: dc2caa7110 (このIDを非表示/違反報告)
永魔堂(プロフ) - 黒崎メアさん» リクエスト有難うございます!少し書くのに時間がかかってしまうかもしれませんが、リクエスト、確かに承りました! (2018年11月7日 15時) (レス) id: cddf6c3e9e (このIDを非表示/違反報告)
黒崎メア(プロフ) - 恋愛系でも良いのなら、何時もと違うドSな太宰さんに壁ドンされ、顔を赤くする弥生が見たいです。 (2018年11月4日 18時) (レス) id: 970964fd31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:永魔堂 | 作成日時:2018年10月29日 18時