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□7. ページ8

『…服部くん、』


ガヤガヤしている中での私の呟くような声は聞こえなかったと思うけれど、服部くんは小さくピースサインを私たちに残すと去って行った。

…服部くんに任せるしかないね。

そんな意味を込めて、おじさんに持ち上げられたままのコナンくんのことを見上げた。


『っ、きゃ!!』

「とりあえず早くここを出るぞ!」



おじさんは私のことも抱えると足早に非常階段へと足を進めた。









·









「蘭!!」

「お父さん!…コナンくんと愛花ちゃんも!」


テレビ局から出ると蘭や子供たちも外で待機していて、不安げに眉を下げた蘭がこちらへと駆け寄ってくる。

おじさんに降ろしてもらった私は、じっとさっきまで私たちがいたテレビ局を見つめた。



「おいおい、こりゃ一体何事だ…、まさか予告無しの避難訓練か何かか?」

「ううん。さっきテレビ局の人に聞いたら、このビルに爆破予告があったんだって」

『うそ…』


服部くんがまだ中に残ってるはず。
それに、和葉ちゃんも見当たらないし。

キョロキョロと当たりを見回しながらも蘭に「和葉ちゃんは…?」と尋ねる。



「それが見当たらないの。てっきりコナンくん達と一緒だと思ってたんだけど…」

『途中ではぐれちゃったの』

「私、心配だから捜して…」


心配そうにテレビ局の方へ向かおうとする蘭のことをおじさんが止めて代わりに捜しに行くと伝える。

私たちはここを動かないように、と残して。




『ねぇ、コナンく────』



服部くんと和葉ちゃん、大丈夫かな。
そう言おうと思って子供たちの方を向いた私は、思わず固まってしまう。


『…あ、れ』


さっきまでそこに居たはずのコナンくんが居なくなってたから。

…まさか、服部くんの元へ行ったんじゃ、




そんな不安が頭を過ぎってから、少し経ってからだった。

この場に大きな爆発音が響いたのは。

外に避難していた人々がビルの高層部分を見上げる。…そこからはもくもくと黒い煙が出ていた。




「すげぇ…」

「ダメよ!危ないから下がってて!」



興味深そうに1歩前に出た元太くんを止めた蘭の少し後ろで、私はぐるりと見慣れた小さな背中を探す。

…どこに行っちゃったの。

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設定タグ:名探偵コナン , 工藤新一.江戸川コナン , から紅の恋歌   
作品ジャンル:恋愛
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↑ここなっつ↓(プロフ) - お気に入り1000人おめでとうございます!!!ほんっとにいつ読んでも面白くて、hit数の100回分ぐらいは私です笑ピュアっピュアな関係が最高です!ませていただきます!! (2021年1月26日 0時) (レス) id: 71253ca668 (このIDを非表示/違反報告)
hihi - 全部読ませていただきました!!とっても面白いかったです! (2020年4月14日 18時) (レス) id: ce767b5d1b (このIDを非表示/違反報告)
さわおり(プロフ) - すごくおもしろかったです!!新しい映画シリーズ楽しみです!!更新頑張ってください! (2020年4月10日 23時) (レス) id: 5567e38aaf (このIDを非表示/違反報告)
萌奈 - とっても面白かったです!夢主ちゃんとコナンくんの恋がどのように、進展していくのか楽しみです! (2020年4月10日 10時) (レス) id: 08309c157f (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - ぜんぶ最高でした!!よければゼロの執行人も見たいです! (2020年4月2日 10時) (レス) id: de93f0d8c4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱぴこ。 x他1人 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年6月23日 19時

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