検索窓
今日:32 hit、昨日:130 hit、合計:338,905 hit

□20. ページ21

新一 side.




さっきの園子の意味深な発言と慌てるAが気になりつつも、蘭から連絡が来ると知った俺は急いで食堂を後にした。

着信を告げる音が鳴り「蘭か?」と腕時計を口元に持っていく。


「なんで私だって分かったの…?」

「そんなことより、何か用か?」


向こう側で驚く蘭を急かすと、彼女は少し不満そうに「そんなことって…」と呟くと話し出す。


「あのね、今私ね───、」

「イージス艦にいんだろ?」


続く言葉を勝手に言い当てると、彼女は「え!?」と声を上げた。

…あまり長く話す時間はねーからな。



「いいな、俺も乗ってみたいよ」

「ちょっと、なんで分かるの?…あ、Aから聞いたんでしょ!!」

「はは、…実はな」


…ま、そういうことでいいか。
そんなことを理由にして「何が起きてるのかも分かってるぞ?」と告げる。


「電話で聞いたのね!もう、Aったらいつの間に…」

「まぁな、…とにかく時期に解決してやっから心配すんな!」

「うん、お願いね…?」


くすりと笑うような口調の蘭に、つられて頬が緩む。


「ああ、…じゃあな、切るぞ」


通信を切り、腕時計を見ながらも小さく息を吐くと変声期をしまった。

戻ろうと思って歩き出したところで、足音が聞こえた俺は扉の裏に隠れる。


「目暮警部たちが甲板で発見したそうです」

「甲板のどこで?」

「そこまでは…」

「とりあえず急ぎましょう」



通路を足早に去っていく後ろ姿が見える。

…甲板で何か見つかったのか。


俺はこっそり彼らの去って行った道を追った。







·

□21.→←□19.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (194 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
789人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , 工藤新一.江戸川コナン , 絶海の探偵   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆうみん - 頑張って、もう少しだよん、コナン君達助けてくれるよん、次回楽しみにしてます (2019年5月28日 21時) (レス) id: bf7cef9bae (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - ゆうみんさん» ぜひぜひ楽しみにしていただければ光栄です!毎度コメントありがとうございます! (2019年5月28日 20時) (レス) id: 9511f3d914 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - やばいぞ、彼女ちゃん海おちゃたあ、早く助けに行かなくちゃあ、コナン君達はどうなるの楽しみです (2019年5月28日 17時) (レス) id: 031a0bf45d (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - ゆうみん さん» 楽しみにしててください!!!!笑 これからどんどん展開が進みます!!笑 (2019年5月26日 18時) (レス) id: 9511f3d914 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - あああ、気になるあ、どうなるの、犯人は、彼女ちゃん達は次回楽しみにしてます (2019年5月26日 17時) (レス) id: bf7cef9bae (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぱぴこ。 x他1人 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年5月25日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。