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新一 side.
さっきの園子の意味深な発言と慌てるAが気になりつつも、蘭から連絡が来ると知った俺は急いで食堂を後にした。
着信を告げる音が鳴り「蘭か?」と腕時計を口元に持っていく。
「なんで私だって分かったの…?」
「そんなことより、何か用か?」
向こう側で驚く蘭を急かすと、彼女は少し不満そうに「そんなことって…」と呟くと話し出す。
「あのね、今私ね───、」
「イージス艦にいんだろ?」
続く言葉を勝手に言い当てると、彼女は「え!?」と声を上げた。
…あまり長く話す時間はねーからな。
「いいな、俺も乗ってみたいよ」
「ちょっと、なんで分かるの?…あ、Aから聞いたんでしょ!!」
「はは、…実はな」
…ま、そういうことでいいか。
そんなことを理由にして「何が起きてるのかも分かってるぞ?」と告げる。
「電話で聞いたのね!もう、Aったらいつの間に…」
「まぁな、…とにかく時期に解決してやっから心配すんな!」
「うん、お願いね…?」
くすりと笑うような口調の蘭に、つられて頬が緩む。
「ああ、…じゃあな、切るぞ」
通信を切り、腕時計を見ながらも小さく息を吐くと変声期をしまった。
戻ろうと思って歩き出したところで、足音が聞こえた俺は扉の裏に隠れる。
「目暮警部たちが甲板で発見したそうです」
「甲板のどこで?」
「そこまでは…」
「とりあえず急ぎましょう」
通路を足早に去っていく後ろ姿が見える。
…甲板で何か見つかったのか。
俺はこっそり彼らの去って行った道を追った。
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ゆうみん - 頑張って、もう少しだよん、コナン君達助けてくれるよん、次回楽しみにしてます (2019年5月28日 21時) (レス) id: bf7cef9bae (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - ゆうみんさん» ぜひぜひ楽しみにしていただければ光栄です!毎度コメントありがとうございます! (2019年5月28日 20時) (レス) id: 9511f3d914 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - やばいぞ、彼女ちゃん海おちゃたあ、早く助けに行かなくちゃあ、コナン君達はどうなるの楽しみです (2019年5月28日 17時) (レス) id: 031a0bf45d (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - ゆうみん さん» 楽しみにしててください!!!!笑 これからどんどん展開が進みます!!笑 (2019年5月26日 18時) (レス) id: 9511f3d914 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - あああ、気になるあ、どうなるの、犯人は、彼女ちゃん達は次回楽しみにしてます (2019年5月26日 17時) (レス) id: bf7cef9bae (このIDを非表示/違反報告)
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