【名探偵コナン】世界はあなたの色になる。【１１人目のストライカー】

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あれからすぐに5人のことを調べた目暮警部が、今度は白鳥警部や千葉刑事を連れて夜にまた事務所へとやってきた。

…さすが仕事が早い。


「コナンくんが指摘してくれた5人について早速調べてみた。───白鳥くん」

「はい、まず山森さん。今回の爆破事件で視聴率が跳ね上がり、部長降格のピンチを免れたようです」

「まさに事件様々というわけだ」

「次に、香田さん。彼女も昨日のスクープ写真で社会部への復帰に1歩近づいたようです」


白鳥警部の説明。
山森さんも香田さんも、…事件のおかげだ。

それを思ったのは私だけじゃなくおじさんもだったみたいで、彼は似たようなことを呟いていた。


「次に、榊さん。現時点では、特に東都スタジアムを爆破する動機が見つかっていません。ただ、犯人の動機が毛利さんへの挑発的な行動からと考えると…」


メモから目線をおじさんまで上げた白鳥警部。
おじさんがサッカー教室の時に榊さんの大学のオウンゴールを冷やかした…という話を口にした。

…あーあ、おじさん。


「別に俺は冷やかしたわけじゃ…、それに奴は笑ってたぞ？」

「ま、顔で笑っていても内心は…ってことはまぁまぁありますから」

『…デリカシーって大事だよね』


白鳥警部と私の言葉に、蘭がジト目でおじさんを見ながらも数回頷いた。

おじさんはデリカシーが無いんだよなぁ。



「次に、本浦さん。一人息子の知史くんは今年の8月、東都スタジアムで行われたJリーグのオールスター戦をテレビで観戦した後に発作を起こし、救急車で東都病院に運ばれましたが治療の甲斐なく亡くなりました」


何かを思い出したのか、おじさんは顎に手を当てながら「うむ…」と考える。


「東都スタジアム…救急車か…」

「どうした、毛利くん？」

「いえ、何か覚えがあるような…」


「ほんとですか！？」と1歩前に出る千葉刑事だけど、おじさんの答えは曖昧。

結局は気のせいだで済ませちゃう…っていう。

…んもう、紛らわしいなぁ。

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