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次の日の朝は2人とも裸でベッドの上にいて、

少しの罪悪感があったもののなぜか幸せな気持ちもあった。

それからは彼が元気付けようとしてくれたのか面白い話もたくさんしてくれて、久しぶりに楽しいと思えた。

そんな中で、もしかしたらあの人が帰ってるかもしれない。

そう思い私は帰ることになった。

『もしまた辛くなったら俺んとこおいで、忘れられることしよ?』

別れ際にそう言った彼に連絡先を渡され私たちは別れた。



それからは、私が辛くなったらあの人が帰ってこない隙を狙って彼と連絡をとって全て忘れさせてくれた。


それが、私と彼の関係性。



___________


目が覚めた。

子鳥のさえずりも聞こえてだんだんと意識がはっきりしてくる。

ふと横を見ると裸姿の彼がいて、私を優しく抱きしめていた


「……ん、、おはよ、A」

気配を感じたのか、彼はゆっくりと目を開けて微笑み私の頭を撫でた

「おはようございます、センラさん、」

彼は私の頭を撫でた手をゆっくりと滑らし、今度は私の頬に触れ、また微笑んだ

「……あ、そういえば」

「?」

何を言い出すのかと思えば、頬にあった手がまた移動し首のところで止まった


「ここにあった痕、消えててん」


その痕は、彼と出会った時に彼が最初に触れたところ。

約1年かけて治ったのか、と思ったのと同時に、

彼とこの関係になってもう1年も経ったのか、とも思った。


俺のおかげかなぁ、なんてまたふわっと笑った彼は私にキスを落として、またさらに深いキスをした



……彼は、私のことをどう思っているのだろう。

体を重ねるのも、キスをするのも。

全部恋人同士とか、それ以上の関係じゃないとしないのに。

彼から好きと言われたことは無い。

ただ会って傷を癒して体を重ねてキスをする。

私は彼にとってなんなのだろう。


「……何考えてるん?」

ふと、彼から降り注ぐキスが止まった

「俺嫌なことしちゃった、?」


不安そうな顔をする彼が目の前に広がる


なんで、そんなに優しくしてくれるの?

私のこと、どう思ってるの?


なんて、そんなこと聞けなくて今度は私からは滅多にしないキスをした



「……この間は俺の事だけ考えてな、?」




私はもう、彼に溺れてる。

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かずな。(プロフ) - さいきさん» 初コメありがとうございます!お返事遅くなってしまいすみませんm(_ _)m わああ、そう言って下さりとても嬉しいです…!ありがとうございます!これからも興味惹いてくださるように更新してまいりますのでよろしくお願いいたします! (2023年1月25日 16時) (レス) id: 236c07d25b (このIDを非表示/違反報告)
さいき(プロフ) - 初コメ失礼します!めちゃくちゃ面白いです。。。1話目で興味惹かれてそのあと過去の話になるの構成がうますぎて…応援してます! (2023年1月4日 0時) (レス) @page4 id: 296fc508a3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かずな。 | 作成日時:2023年1月3日 21時

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