ただ、そばに。【snr】

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あれから、何日たったのだろうか。

この部屋は光を全て遮断しているため、今が朝なのか夜なのかも分からない。

感覚的に、今日は水曜あたりだろうか。


相変わらずあの人は、この部屋に閉じ込めてからちゃんとご飯は持ってくるが、

私はあの人のご飯など食べたくないため断固として拒否をしている。


さすがに2日も飲まず食べずだと体力的にも限界がきている。

それでも、私はあの人のご飯なんて食べたくなかった。

いつもあの人の支配下なんて、たまったもんじゃない。

せめてもの抵抗で、私はご飯に一切手をつけなかった。



あの人はご飯は持ってくるものの、まだ私をなぐったり叩いたりする。

…一体、なんでこんなことをするんだろう。

私の何がいけなかったのだろう。

あの人の行動全てが分からない。

ただただ、私はあの人がひどく怖くて、大嫌いだ。


…でも、そんな内面を知らずに結婚したのは私でしょ。

表だけみて、優しさに惹かれてあの人と結婚したのは私なんでしょ。

両親も早くに亡くしていて身寄りがないから、守ってあげると言ったあの人に頼って選んだのは私。

全部あの人の嘘に騙されて、のこのことついていった私は、本当のバカだ。

私なんか、どうせ誰にも必要とされない。

あの人のストレス発散のただの道具でしかないんだ。

…こんなの、もうしんだ方がマシだ。


…また、1年前の記憶が蘇って自己嫌悪に陥りそうになる。

ぶんぶんと頭をふって、思考の海から抜け出そうとした。



ガチャリ、とドアが開きそちらの方を見る


「あいつからの連絡、あれから途絶えてるけど大丈夫？」


ニヤ、と口角を上げあの人の右手には私のスマホが握られていた

スマホをつけ、わざわざ画面を見せに私の目の前に持ってくる

表示されているのはこの前と同じ着信12件とメッセージの文字だけだった


チラッと日付を見ると、【木曜日】と記されていた。



文字を見て、ハッとする。




＿＿＿＿今日は、彼と会う約束の日だ。

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