後光がさしてるイブラヒムくん。 ページ7
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「失礼します、ティッシュくださーい。」
なんて、間延びしたような声を漏らす。
そうしたのならば、
いきなり閉められていたカーテンがあいていた。
そこにいたのは、褐色肌と白髪のイケメン。
イケメン?
「失礼しました、すいません、すいません。」
不破くんのクラスメイトである、
イブラヒムくんである。
やめてくれ、殺されたくないぞ、さすがに。
てか、カーテン開けるのやめてよ。
めちゃくちゃ心臓止まるかと思ったやんけ。
ビジュ良すぎるだろ、やべぇ。
後光がさしてた。
ドバドバと止まることを知らない鼻血を、
手で抑えながら、
考えては、どうにかしないとな、とは思う。
いきなりガラッ、と開けられた目の前の扉。
白ワイシャツが似合いすぎるイブラヒムくん。
いや、顔面偏差値で殴らないでもろて!!
イブラヒム「さすがにそのまんまはやべぇだろ。」
「顔良。」
イブラヒム「鼻血なら、ほらティッシュ。
中入って、座りながらでいいから。」
「すいません、すいません。」
イブラヒム「あまね庇って、
顔面で受け止めるのはマジで面白かった。
あんがと、あまねのこと守ってくれて。」
「イケメンって性格までイケメンかよ、怖。」
イブラヒム「おい。」
ティッシュを鼻に詰め込んでは、
圧迫をしながら下を向く。
1度血が出ると、中々に止まらない体質のせいで、
人生の半分は、血を流してる気がする。
悲しいかも。
そんなことをぼんやりと考えていれば、
ベッドに座りながら、
外をちらっと見ては、
先程の話をされたものだから、ビビる。
顔面で受け止めたやつ。
それにお礼を言われるとは思わなかった。
ただいや、だって。
幸代さんの顔好きだし、私。
「てか、イブラヒムくん。
授業出なくていいの?体育だけど。」
イブラヒム「ん?あー、うん。
あまねになんかあったら嫌だから、
保健室で見てる。」
「普通にストーカーみたいだから、
やめた方がいいよ。これはホント。」
イブラヒム「俺たちの絡みみて、
はしゃいでる角田さんが言えることじゃなくね?」
「それは、…………そう。」
すいません、それは素直に認めざるを得ないというか。
確かに、としたのならば、
イブラヒムくんは、楽しそうに笑っていた。
早く鼻血止まらないかな。
そう思いながら、外を見れば、
私のクラスが勝ってた。
さすがだ、幸代さん。
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ふしみや(プロフ) - 完結おめでとうございます!fwくんの新作も読ませていただきます! (2023年4月10日 8時) (レス) @page50 id: ab0c092877 (このIDを非表示/違反報告)
やた - まってまってここに神いるマ?ぇ、ほんとに好きですがんばってください好きです (2023年4月4日 15時) (レス) @page34 id: 2bbfab8645 (このIDを非表示/違反報告)
侏儒(プロフ) - 書き方がめちゃ好きです!後方腕組彼氏面で応援しまくってます!((ちなみに薺ちゃん推しになりました(( (2023年4月2日 19時) (レス) @page32 id: ea70dcd67b (このIDを非表示/違反報告)
ろぜった - 初コメ失礼します。すごくすごくすきです!主人公ちゃんも齋ちゃんもめためたかっこよくて最高です。これからも更新頑張ってください! (2023年3月29日 19時) (レス) id: 39b04079dd (このIDを非表示/違反報告)
ティッシュ - 最高です。主旨は違うかもしれないのですがもしや油夢を書く才能が輝いてませんか!?ココ最近で1番ドキドキしてます。あわよくば単体夢書いて頂きたいレベルで好きです。。最後まで応援させてください! (2023年3月28日 0時) (レス) @page26 id: 07e0444dac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ことり | 作成日時:2023年2月2日 9時