そーゆーの、マジ求めてないです。 ページ45
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ただの純愛ストーリーなんて、
見てるだけで、よく分からないと思ってた。
そんなストレートに付き合うものなの?
普通はもっとあるでしょ!
とか思ってたけど、
寧ろありすぎて困るレベルです。
駅に向かう途中で、幸代さんと遭遇しました。
わぁお、ファンタスティック。
てかふざけてる場合ではない。
そんな彼女の言葉はこうだった。
幸代「叶のとこにいくの、」
「え、ぁ、まぁ、はい。」
幸代「行かないで。」
「なんで、え?」
幸代「告白したって叶に聞いた。
断って欲しい。」
「だから、なんで。」
駅に向かう途中で、なんて行ったけど、
あと少し先が駅だから、
ほぼ駅みたいなもんだと思う。
四捨五入したらだよね、なんて思いながらも、
彼女は瞳をうるうるとさせながら、
断って欲しい、と告げてくる。
その反応を見て思ったのは、
関係性ごっっちゃごちゃだな〜?としてしまった。
まさかの私が中心部かよ。
困っちまうぜ!!とか思う。
幸代「叶が好きだから。
私の方が先に好きになったのに!
っ、なんでよ、なんで!!」
「叶が誰を好きになるかは本人次第でしょ。」
幸代「叶は、だって、私のこと守ってくれたし、
助けてくれたし、大事にして、くれてて。」
「まぁあるけど、
私にはほとんど塩対応なとこあるんだよね。
なんでだろうね。」
そんなふうに言えば、
ぽろぽろと泣き出された。
まじかよ、セコムに見つかったら、面倒いやつですやん。
これは、私の勝手なる考えである。
叶って、多分自分にとって大切な人に優しいのは勿論だけど、
塩対応含まれてないですかね。
幸代さんには優しいけども。
めちゃくちゃ辛辣だし、毒吐かれるんですけどもね。
それを察したのか、
きっと、そこでの関係性と想いの違いなんだろうな、って。
「私だって叶が好きだよ。
小言ばっかで煩いし、すぐ文句言うし。
めちゃくちゃ圧かけてくるし、意味わかんないし。
後、なんか怖いし。
けどさ、そんな叶のこと好きだし、何より。
叶の隣は、なにより安心する。
正直ドキドキしないし、トキメキもしないし、
むしろ怖さでビビるんだけどさ。
私はそっちの方が楽だし、
そっちの方が好きだったりする。」
ハンカチを取りだして幸代さんの涙を拭いながら、
話していたら、
彼女の後ろの方で、
手で顔を隠しながら照れてる叶がいた。
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ふしみや(プロフ) - 完結おめでとうございます!fwくんの新作も読ませていただきます! (2023年4月10日 8時) (レス) @page50 id: ab0c092877 (このIDを非表示/違反報告)
やた - まってまってここに神いるマ?ぇ、ほんとに好きですがんばってください好きです (2023年4月4日 15時) (レス) @page34 id: 2bbfab8645 (このIDを非表示/違反報告)
侏儒(プロフ) - 書き方がめちゃ好きです!後方腕組彼氏面で応援しまくってます!((ちなみに薺ちゃん推しになりました(( (2023年4月2日 19時) (レス) @page32 id: ea70dcd67b (このIDを非表示/違反報告)
ろぜった - 初コメ失礼します。すごくすごくすきです!主人公ちゃんも齋ちゃんもめためたかっこよくて最高です。これからも更新頑張ってください! (2023年3月29日 19時) (レス) id: 39b04079dd (このIDを非表示/違反報告)
ティッシュ - 最高です。主旨は違うかもしれないのですがもしや油夢を書く才能が輝いてませんか!?ココ最近で1番ドキドキしてます。あわよくば単体夢書いて頂きたいレベルで好きです。。最後まで応援させてください! (2023年3月28日 0時) (レス) @page26 id: 07e0444dac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ことり | 作成日時:2023年2月2日 9時