｢ごめん！！！！｣ ページ43
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多分、どちらもイレギュラーだった。
最初から、2人ともイレギュラーだったんだ。
乙女ゲームの中のバグみたいに、
転生物みたいに。
ゲームのシナリオが変わるほどのイレギュラー。
ただ、ここは乙女ゲームの世界でもないし、
転生物の世界でもない。
普通の人間が、普通に生きてるだけの、
普通の世界。
揺れ動いた世界の端っこで、
私は何も変わらないし、
変わることもないだろう。
叶も、イブラヒムくんも、少し変わってるけどさ。
｢え、いつから？｣
イブラヒム｢………さぁ、
気づいたら、ってやつ。
けど、フラペチーノ奢った時には、既に好きだった、かも。｣
｢だいぶ前ですやん。｣
イブラヒム｢当たり前だろ。
ていうか、こうやって告白する気なかったんだけどな。
焦ったって言うか、叶さんに告られたって聞いて、
めちゃくちゃ、焦って思わず、って言うか。｣
そうやって、手で顔を隠しながらいうイブラヒムくん。
照れているのか、
耳まで真っ赤なのを見た。
ドキドキしないのは、好きじゃないから、
って思ってたけど違うな。
きっと多分、私は、
誰に言われても、好きな人に言われても、
ドキドキはしないだろう。
｢ごめん、｣
イブラヒム｢え、｣
｢ごめん、イブラヒムくん。
私、イブラヒムくんのことは、どうしようもない人だと思ってた。｣
イブラヒム｢おい。｣
｢けど、優しくて真っ直ぐで、明るくて、
案外クソガキみたいなとこあるしで。
一緒にいて楽しいけど、
私、一緒にいて安心できる人が好きだ。｣
楽しいし、面白いとは思う。
けど、私は一緒に居て楽しい人よりも、
一緒にいて楽な人がいい。
らしくいられる、ってわけじゃないけど。
イブラヒム｢俺ボロクソに言われてない？｣
｢いやごめん、事実じゃん。あ、ちゃいますやん！！
けど、イブラヒムくんへの好きは、
多分友達としての好きだし。｣
イブラヒム｢…………まぁ分かってたけどさ。｣
｢めちゃくちゃ申し訳ないんだけど、
叶ってどこにいるか分かったりする？｣
イブラヒム｢俺Aのそーゆーとこ、
まじで大嫌い。｣
だから申し訳ないって言ったじゃんかよ。
それなのに、
わしゃわしゃと頭を撫でられた。
ごめんて、だからめちゃくちゃグリグリしないで。
本当に痛いし、縮むんだけどなぁ！？！？
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ふしみや(プロフ) - 完結おめでとうございます！fwくんの新作も読ませていただきます! (2023年4月10日 8時) (
レス) @page50 id: ab0c092877 (このIDを非表示/違反報告)
やた - まってまってここに神いるマ?ぇ、ほんとに好きですがんばってください好きです (2023年4月4日 15時) (レス) @page34 id: 2bbfab8645 (このIDを非表示/違反報告)
侏儒(プロフ) - 書き方がめちゃ好きです！後方腕組彼氏面で応援しまくってます！((ちなみに薺ちゃん推しになりました(( (2023年4月2日 19時) (レス) @page32 id: ea70dcd67b (このIDを非表示/違反報告)
ろぜった - 初コメ失礼します。すごくすごくすきです！主人公ちゃんも齋ちゃんもめためたかっこよくて最高です。これからも更新頑張ってください！ (2023年3月29日 19時) (レス) id: 39b04079dd (このIDを非表示/違反報告)
ティッシュ - 最高です。主旨は違うかもしれないのですがもしや油夢を書く才能が輝いてませんか！？ココ最近で1番ドキドキしてます。あわよくば単体夢書いて頂きたいレベルで好きです。。最後まで応援させてください！ (2023年3月28日 0時) (レス) @page26 id: 07e0444dac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことり
| 作成日時：2023年2月2日 9時
