ロマンチックに囁いて！ ページ42
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保健室でのことが終わり、
午後の授業を受けても尚、
理解が出来なかった。
薺ちゃんに相談したのなら。
薺｢なんで私に彼氏が出来ないの？
お前には出来て。｣
｢出来てないんだけど、ねぇ待ってよ。｣
薺｢まぁいいんじゃん？
てか、どっちが好きなん？って、
見てればわかるけど。｣
｢……………？？？
何を見てるの……………？？｣
薺｢ウケる、お前自覚無しかよ。｣
掃除の時間中にそんな会話をしていた。
ゴミを集めながら、
薺ちゃんは笑ってたけど。
意味がわかんないなぁ、としながらも、
帰りのHRまで終わり、
教室にむかえにきたイブラヒムくん。
｢骨は拾っといて。｣
薺｢海に流しとくわ。｣
｢ねぇ薺ちゃん！！？？｣
イブラヒムくんの元へ行けば、
｢帰ろ｣と言われるため、頷いた。
相変わらずの視線の痛さが凄い。
叶からの視線も痛かった。
私はサーカスのライオンじゃねぇぞ！？
そう思いながら、前帰った時のようにと、
展望台までの道のりだった。
階段を昇って、
光の世界を見下ろしていた。
いやあの、雰囲気凄すぎませんかね。
そう思いながら風景を眺めていれば、
前はそれなりに離れていた距離が、
気づけば隣にいたイブラヒムくん。
それにビビりながらも、
夕焼けのせいかはわからないが、
多分、顔を赤らめていた気がする。
気、だけど。
イブラヒム｢叶さんのこと好きなの？｣
｢なんで聞くの。｣
イブラヒム｢それは、…………それは。
あーいや、…………あのさ、A。｣
｢お、あ、はい。｣
名前で呼ぶ許可を出した記憶はないぞ。
少しばかり冷たいような風に吹かれながらも、
隣いるイブラヒムくんを見つめた。
夕焼けに照らされたぎん色が眩しくて。
こちらを見る彼の表情は、真剣だった。
真っ直ぐで、なんだか、
良く、分からなくなる。
イブラヒム｢俺も好き、Aのこと。
素直で、真っ直ぐで、ずっと変わんないとことか。
好き、なんだけど、さ。｣
そのあと、すぐ顔を逸らして、
らしくないと言いたげな表情で。
余裕が無いのだろうか、なんて思ってしまった。
そんな素直とか言われてもな、
嫌なものは嫌なだけだし。
不思議と、
叶の時見たく、ドキドキはしなかった。
イブラヒム｢なんか言えって。｣
｢いやごめん、解釈が。｣
イブラヒム｢お前さぁ…………。｣
｢ごめんて。｣
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ふしみや(プロフ) - 完結おめでとうございます！fwくんの新作も読ませていただきます! (2023年4月10日 8時) (
レス) @page50 id: ab0c092877 (このIDを非表示/違反報告)
やた - まってまってここに神いるマ?ぇ、ほんとに好きですがんばってください好きです (2023年4月4日 15時) (レス) @page34 id: 2bbfab8645 (このIDを非表示/違反報告)
侏儒(プロフ) - 書き方がめちゃ好きです！後方腕組彼氏面で応援しまくってます！((ちなみに薺ちゃん推しになりました(( (2023年4月2日 19時) (レス) @page32 id: ea70dcd67b (このIDを非表示/違反報告)
ろぜった - 初コメ失礼します。すごくすごくすきです！主人公ちゃんも齋ちゃんもめためたかっこよくて最高です。これからも更新頑張ってください！ (2023年3月29日 19時) (レス) id: 39b04079dd (このIDを非表示/違反報告)
ティッシュ - 最高です。主旨は違うかもしれないのですがもしや油夢を書く才能が輝いてませんか！？ココ最近で1番ドキドキしてます。あわよくば単体夢書いて頂きたいレベルで好きです。。最後まで応援させてください！ (2023年3月28日 0時) (レス) @page26 id: 07e0444dac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことり
| 作成日時：2023年2月2日 9時
