典型的なやり方すぎるだろ!! ページ37
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散々公開処刑をされた。
問題の全部を当てられるも、
分からないため、適当に言っても、
違う、と言われるほど。
それに疲れては、昼休みになり、
購買へと向かう。
薺ちゃんと一緒にだけど。
どうやら幸代さんは、
クラスメイトと打ち解けたらしい。
前まで敵視していた一軍もどきの女子たちと、
仲良さげに話していたから。
まぁいいか、としていた。
ご飯も食べ終わり、
夢追先生からの雑用をやる。
プリント類を薺ちゃんと運んだ。
やっぱり、持つべきものは友達なのだろう。
「つかれたーー、
あれかな、嫌よ嫌よも好きのうちってかー?」
薺「あれは単純なる、
お前の態度のせいでしょ。」
「こんなのタダ働きだよ!!
オリバー先生に愚痴聞いてもらおう。」
薺「オリバー先生の仕事増やしてやんなよ。」
「まるで私が問題みたいな言い方だな。」
薺「違うの???
ただのバカの厄介オタクの陰キャ。」
薺ちゃんって私の事嫌いなのかな。
あれ、私の事嫌い?
本当に嫌い???
そう思いながら、思わず立ち止まる。
2階と3階を繋ぐ階段のところで。
すれ違ったのは、
幸代さんたちで。
だけど、でも、世の中ってやっぱり分からない。
仲良しだな、と思った瞬間、
グループの誰かが幸代さんを押して、突き飛ばしていた。
何を思ったのか、腕を伸ばした。
薺「幸代さん!!A!!」
『やば、』
『やり過ぎでしょ。』
「あ、ちょ、ま、」
手を掴んで、思いっきし引っ張れば、
交換するようにと、
私が落ちていく。
重力には逆らえないって訳ですね、
夢追先生!!!
とかしてる場合ではないわ。
てか、やり方とか諸々、
典型的過ぎじゃないかなぁ!!??
乙女ゲーのあるあるですね!?
なんて思いながら、
垂直落下。
合ってるかな、垂直落下。
わからないな。
まぁいいか。
その後から、がんっ!と頭を角にぶつけて、
何段か転げ落ちたとこで、
急に止まっては、
ごんっ、て鈍い音がした。
見慣れたような髪色に、
見慣れたような顔で。
「か、なえ、」
幸代「叶!!!!」
叶「大丈夫?A。」
「叶こそ、なんで、
血、少しだけ出て、」
叶「それはAもじゃん。」
何度も、何度も思う。
叶って、なんなんだろう。
どうして、私にそこまでするのだろう。
彼が、いつも分からない。
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ふしみや(プロフ) - 完結おめでとうございます!fwくんの新作も読ませていただきます! (2023年4月10日 8時) (レス) @page50 id: ab0c092877 (このIDを非表示/違反報告)
やた - まってまってここに神いるマ?ぇ、ほんとに好きですがんばってください好きです (2023年4月4日 15時) (レス) @page34 id: 2bbfab8645 (このIDを非表示/違反報告)
侏儒(プロフ) - 書き方がめちゃ好きです!後方腕組彼氏面で応援しまくってます!((ちなみに薺ちゃん推しになりました(( (2023年4月2日 19時) (レス) @page32 id: ea70dcd67b (このIDを非表示/違反報告)
ろぜった - 初コメ失礼します。すごくすごくすきです!主人公ちゃんも齋ちゃんもめためたかっこよくて最高です。これからも更新頑張ってください! (2023年3月29日 19時) (レス) id: 39b04079dd (このIDを非表示/違反報告)
ティッシュ - 最高です。主旨は違うかもしれないのですがもしや油夢を書く才能が輝いてませんか!?ココ最近で1番ドキドキしてます。あわよくば単体夢書いて頂きたいレベルで好きです。。最後まで応援させてください! (2023年3月28日 0時) (レス) @page26 id: 07e0444dac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ことり | 作成日時:2023年2月2日 9時