ほんの少しの違和感。 ページ36
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そのあと、ご飯を食べに行って、
お詫びとしてなのか、奢ってくれた。
マジで申し訳ないな、と思いながらも、
家まで送られると思わなかった。
叶って紳士的なんだな。
そんなことをぼんやりと考えながら、
日曜日はめちゃくちゃ寝て、
月曜日になる。
眠ー、と思いながら、
登校したのならば、
既に来ていた叶からの挨拶。
叶「おはよう、A。」
「おはざっす、叶。」
叶「イヤリング、」
「ん?えぇ、あぁ、なに。
土曜日はシンデレラマジックで似合ってたとか?」
叶「いや、付けて来てくれて嬉しいなーって。」
薺「おはぽー、あら、イヤリングじゃーん。
A馬鹿だから知らないっしょ、」
叶「浜田さん。」
薺「ん?」
叶「言わないで、お願い。」
そんな2人のやり取りを見て、
ほんの少しのモヤがかり。
それがなんだか、嫌な気分。
らしくない、みたいなそれ。
てか、なに。
バカって言った!?言ったよね!!??
否定はしないけどさぁ!!
そう思って薺ちゃんを見れば、
何かを察したようにと、
ふーん、としていた。
なんで私には教えてくれないの!?
「わからん、まじでわからん。」
叶「分かんなくていいよ、Aは馬鹿だし。」
「んぐぐ、否定できない〜〜!悔しい!
まぁいいや。」
幸代「叶、角田さん、浜田さん、おはよう!」
薺「おはちゃーん、幸代さん。」
「おっはー、幸代さん。」
そうやって挨拶を返せば、
幸代さんは、にんまり!と笑っていた。
子供のようなあどけない笑顔で、
太陽みたいだな、なんて思った。
前々から思う。
イブラヒムくんも、叶も、
幸代さんも、
みんな、キラキラとした笑顔だから。
似合わないな、とか、
違うんだよなぁー、って思う。
その中に、私がいるのは。
「1時間目、何。」
幸代「生物だよ、」
「え、夢追先生ぢゃん、やだぁ。」
そんなことをボヤいたのなら、
幸代さんが私の後ろを見ていて、
振り返ればにこやかな先生がいた。
あ、とした時には遅くて、
肩を組まれてはギチギチとされる。
すいません、すいません。
嘘です、生物は好きなんですよ、これでも。
夢追「何が嫌、なんですっけ???」
「この世の不条理、とか。」
叶「意味わかってないでしょ。」
「夢追先生って私の事嫌いじゃん。」
否定されなかったんだけど!!??
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ふしみや(プロフ) - 完結おめでとうございます!fwくんの新作も読ませていただきます! (2023年4月10日 8時) (レス) @page50 id: ab0c092877 (このIDを非表示/違反報告)
やた - まってまってここに神いるマ?ぇ、ほんとに好きですがんばってください好きです (2023年4月4日 15時) (レス) @page34 id: 2bbfab8645 (このIDを非表示/違反報告)
侏儒(プロフ) - 書き方がめちゃ好きです!後方腕組彼氏面で応援しまくってます!((ちなみに薺ちゃん推しになりました(( (2023年4月2日 19時) (レス) @page32 id: ea70dcd67b (このIDを非表示/違反報告)
ろぜった - 初コメ失礼します。すごくすごくすきです!主人公ちゃんも齋ちゃんもめためたかっこよくて最高です。これからも更新頑張ってください! (2023年3月29日 19時) (レス) id: 39b04079dd (このIDを非表示/違反報告)
ティッシュ - 最高です。主旨は違うかもしれないのですがもしや油夢を書く才能が輝いてませんか!?ココ最近で1番ドキドキしてます。あわよくば単体夢書いて頂きたいレベルで好きです。。最後まで応援させてください! (2023年3月28日 0時) (レス) @page26 id: 07e0444dac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ことり | 作成日時:2023年2月2日 9時