君の好きなもの、嫌いなもの。 ページ33
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突然の問いかけに、なんて答えるのが正解なのか、
正直分からなかった。
酷く甘いような声で、
まるで、
私へ抱く感情が、愛おしいように思えた。
きっとそんなわけないんだけども。
叶｢Aって何が好きなの、｣
｢え、………………え？｣
叶｢そんな驚くこと？｣
｢ごめん、ビビった正直。
好きなもの、かぁ。イケメンと美女の絡み、とか。｣
叶｢僕がその答えを求めてたとでも？｣
｢嘘！嘘ですやん！！！！！
ちゃんと答えるから！ごめんて！！！｣
なんて、いつも通りの答えを出せば、
にこやかな圧をかけられた。
何だこの人。
葛葉くんといい、冗談通じないタイプか？
嘘だろ、どうやって友達作ったんだ。
どうでもいいんですけども。
えっえー、としながらも考えた。
特別好き！ってものは特にないしな。
ぼんやり、としながら、
お店に並んでいるピアスを見た。
｢…………キラキラしてるものが好き。
星とか、月とかそーゆーアクセサリー系とかかなぁ。
まぁ、私には似合わないからつけることもないけど。｣
叶｢なんで、似合わないって思うわけ。｣
｢幸代さんキレーだったり、
薺ちゃんぐらい可愛かったらじゃない？｣
けらけらと笑いながら話したのなら、
叶に手を握られ、引っ張られていく。
アクセサリーとか売っている雑貨屋足を踏み入れた。
手に取られた、星が散らばるような、
可愛らしいデザインのイヤリングを手に取られる。
それを私の耳に翳してみて、
柔らかく微笑む君がいた。
叶｢似合うよ、Aも。
だって、可愛いし。｣
｢意味、わからん。｣
叶｢なんでさ。｣
｢叶って幸代さんのことが好きなんじゃないの？
あんなに過保護だし、だからてっきり、そうなんだと、｣
叶｢Aは、幸代さんのこと好きでいて欲しいの？｣
｢本音はね、そうであってほしい。
イブラヒムくんにも話したけど、
美女とイケメンたちの中に私が介入するのは違うし、
争奪戦みたいなのして欲しいとか思うからね。｣
叶｢その中にイレギュラーがいてもいいんじゃない？｣
まるで、自分がイレギュラーみたいな言い方だな。
叶の手からイヤリングを取り、
それを元の場所に置いた。
なんだか、やだな。
素直に人の好意とか受け取れない自分が。
ぼんやりとしながら考えていれば、
不意に後ろから、イヤリングを取られる。
見慣れたような褐色肌だった。
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ふしみや(プロフ) - 完結おめでとうございます！fwくんの新作も読ませていただきます! (2023年4月10日 8時) (
レス) @page50 id: ab0c092877 (このIDを非表示/違反報告)
やた - まってまってここに神いるマ?ぇ、ほんとに好きですがんばってください好きです (2023年4月4日 15時) (レス) @page34 id: 2bbfab8645 (このIDを非表示/違反報告)
侏儒(プロフ) - 書き方がめちゃ好きです！後方腕組彼氏面で応援しまくってます！((ちなみに薺ちゃん推しになりました(( (2023年4月2日 19時) (レス) @page32 id: ea70dcd67b (このIDを非表示/違反報告)
ろぜった - 初コメ失礼します。すごくすごくすきです！主人公ちゃんも齋ちゃんもめためたかっこよくて最高です。これからも更新頑張ってください！ (2023年3月29日 19時) (レス) id: 39b04079dd (このIDを非表示/違反報告)
ティッシュ - 最高です。主旨は違うかもしれないのですがもしや油夢を書く才能が輝いてませんか！？ココ最近で1番ドキドキしてます。あわよくば単体夢書いて頂きたいレベルで好きです。。最後まで応援させてください！ (2023年3月28日 0時) (レス) @page26 id: 07e0444dac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことり
| 作成日時：2023年2月2日 9時
