「相変わらずチョロ。」 ページ19
.
お昼の時間になり、
購買に行こー、という話を薺ちゃんとした。
だから、立ち上がり、購買へと向かう。
相変わらずの人の多さに、やばー、ってしながらも、
何食べようかな、としていた。
1番人気のえびかつサンドは無いだろうな。
わらわらと人がいる中で、
とんとん、と背中を叩かれるから振り返れば、
全ての元凶であるイブラヒムくんが居た。
嫌な顔しそうになったのやめたよ、偉いね!
ではなく、片手にはえびかつサンドである。
すげぇな、手に入るなんて。
美味しいって聞くけど、まぁいいか。
「どうも。」
薺「ちゃーす。」
イブラヒム「2人も購買?
品無くなっちゃうよ?」
「んまぁ、この人集りだから、
ある程度居なくなったらかなーって。
食べたいのメロンパンだし。」
薺「私プリン狙いー。」
イブラヒム「ふーん、待っててくんね?」
その言葉に、えっ、としていたら、
中へ入っていくイブラヒムくん。
何故かみんなして、動くのをやめているけど。
凄いな、あれが元石油王の力なのか。
実家が温泉してるってのも本当っぽいな、知らんけど。
そう思って、ボケーッとしていれば、
戻ってきた褐色肌のイケメン。
こっわ。
イブラヒム「メロンパンと、あとえびかつサンドと、
プリン2個、あってる?」
「なんか追加されてるぞ。」
薺「2個?まじ?すげぇー。
プリンも人気なのに。」
イブラヒム「サンドとプリン1個はおまけだって。
なんなら飯一緒に食わね?」
「私ってもしかして、異世界に来てるかな。」
薺「来てないよ。んまぁ、私はいーよ。」
「私もいいけど。」
そう言うと、変わらずに明るい太陽みたいな笑顔を向けられる。
それがなんだか慣れなくて、
ついでに言うけど、
周りからの視線がすごい。
なんであの子達が?みたいなあれです。
まぁそれは私たちが1番思う。
たかが一回守っただけで、ええんかなぁ。
そう思いながらついて行けば、
屋上での人の多さに、
Uターンして帰ろうとすると、薺ちゃんに捕まる。
「やっぱ帰ろうよ。」
薺「腹くくんなさい。
後、絡み見れるわよ。」
「います。」
イブラヒム「相変わらずチョロ。」
なんて?????
イブラヒムくんの認識が、もしかしたら、
ちょろすけになっているのかもしれない。
それはそれで困るけど、
幸代さんたちとみんなの絡みはみたいのだ。
色とりどりの頭から目を逸らした。
880人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふしみや(プロフ) - 完結おめでとうございます!fwくんの新作も読ませていただきます! (2023年4月10日 8時) (レス) @page50 id: ab0c092877 (このIDを非表示/違反報告)
やた - まってまってここに神いるマ?ぇ、ほんとに好きですがんばってください好きです (2023年4月4日 15時) (レス) @page34 id: 2bbfab8645 (このIDを非表示/違反報告)
侏儒(プロフ) - 書き方がめちゃ好きです!後方腕組彼氏面で応援しまくってます!((ちなみに薺ちゃん推しになりました(( (2023年4月2日 19時) (レス) @page32 id: ea70dcd67b (このIDを非表示/違反報告)
ろぜった - 初コメ失礼します。すごくすごくすきです!主人公ちゃんも齋ちゃんもめためたかっこよくて最高です。これからも更新頑張ってください! (2023年3月29日 19時) (レス) id: 39b04079dd (このIDを非表示/違反報告)
ティッシュ - 最高です。主旨は違うかもしれないのですがもしや油夢を書く才能が輝いてませんか!?ココ最近で1番ドキドキしてます。あわよくば単体夢書いて頂きたいレベルで好きです。。最後まで応援させてください! (2023年3月28日 0時) (レス) @page26 id: 07e0444dac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ことり | 作成日時:2023年2月2日 9時