ヒロインと関わるべからず。 ページ2
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こうとかあるわけじゃなくて、
幸代さんと絡むのは、全く違う。
というか同じクラスの叶さんと葛葉くんが、
彼女の騎士だからなおさらに近づけない。
けど、幸代さんは別に、
悪い性格では無いし、むしろいい人だと思う。
真面目だし、勉強もちゃんと出来るし、
ゲームもするタイプ。
だからなおさらに、女子に嫌われる理由がわからない。
「私は好きだよ、私はね。
他の子達は知らんけど。」
薺「本人に言えば?」
「え??お前はァ!!!!
推しに認知されて喜ぶのか!?」
薺「喜ぶでしょ。」
「それは薺ちゃんの感性ですよね?」
薺「死ねばいいのに。」
ひろゆき顔負けのようにと、
ドヤ顔で返したのならば、
マジトーンで言われてしまった。
薺ちゃん、仮にもお友達に言うことじゃないのよ。
私だから許す内容ですけども。
そんなことを考えながらも、
1時間目の国語のグループワークをしていた。
このクラスは40人クラスで、
5人ずつなのだけれど、
言い方はあれかもだが、ハブられ者同士が集う。
そうである、この会話は今、
ヒロインと騎士様ふたりの前で行われていた。
私たちのメンタルって強いんだな。
幸代「なんかごめんね、
私たち3人が入って。」
「い、いやいや全然!」
薺「気にしないでいいよ。
幸代さんとはお話してみたかったし。」
「薺ちゃん??」
幸代「本当?
いつも端っこで二人で話してるの知ってるんだ。
ほら今日の朝とか、湊と話してただけで、
騒いでたからさ。」
「……………………??
薺ちゃん、これってなんていうの?」
薺「おめでとう、世界はお前を知っていた。」
その言葉に理解が追いつかなかった。
葛葉くんは紙飛行機作って、
叶さんの頭に刺してたけど。
よく分かんないね、ごめんね。
「だ、だって、
幸代さん、美女なのに、あまねちゃんっていうから。」
幸代「ふざけて言ったの。
あまねって呼んでもいいよ?」
叶「僕は許可しません。」
幸代「叶たちのせいで、友達出来ないんじゃん。」
葛葉「オレたちと遊べばいいだろ?」
幸代「やだよ、もう。」
むぅ、っとしたような拗ね具合の幸代さん。
それに入ってきたふたりを見て、
キャパってなんだろう、と思っていた。
薺ちゃんがやってくれてたお陰で、
グループワークの課題は無事に終わってた。
ありがとう世界。
天使のように笑い、悪魔のように囁く。→←可愛さで殺す気でいますか。
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ふしみや(プロフ) - 完結おめでとうございます!fwくんの新作も読ませていただきます! (2023年4月10日 8時) (レス) @page50 id: ab0c092877 (このIDを非表示/違反報告)
やた - まってまってここに神いるマ?ぇ、ほんとに好きですがんばってください好きです (2023年4月4日 15時) (レス) @page34 id: 2bbfab8645 (このIDを非表示/違反報告)
侏儒(プロフ) - 書き方がめちゃ好きです!後方腕組彼氏面で応援しまくってます!((ちなみに薺ちゃん推しになりました(( (2023年4月2日 19時) (レス) @page32 id: ea70dcd67b (このIDを非表示/違反報告)
ろぜった - 初コメ失礼します。すごくすごくすきです!主人公ちゃんも齋ちゃんもめためたかっこよくて最高です。これからも更新頑張ってください! (2023年3月29日 19時) (レス) id: 39b04079dd (このIDを非表示/違反報告)
ティッシュ - 最高です。主旨は違うかもしれないのですがもしや油夢を書く才能が輝いてませんか!?ココ最近で1番ドキドキしてます。あわよくば単体夢書いて頂きたいレベルで好きです。。最後まで応援させてください! (2023年3月28日 0時) (レス) @page26 id: 07e0444dac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ことり | 作成日時:2023年2月2日 9時