届かない一等星。 ページ26
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小さい頃、ママが言っていた。
いつか大きくなれば、
空に手が届いて、お星様も手に入るかもね。
なんて、子供だましのようなことを。
その時は、パパに肩車されて、一生懸命手を伸ばしていた。
そして信じて疑わずにいた。
お星様が手に入ることを。
けど今の私は、大人になってしまったから。
子供のような心を持ち合わせることも出来ない。
あのあと、流川さんは素直に謝ってくれたから、
尚更に、悪い人じゃないんだろうなって。
そうわかる。
｢つまり、私は御影の苗字が手に入らない、と。｣
流川｢本当に苗字としか見ていんですのね。｣
｢玉の輿にならないと。｣
流川｢うっわ、すっごい素直。｣
あれやこれやがあろうと、
なかろうと、そんなことは関係がない。
婚約破棄とかさせられないかな(出来ない)
ぼんやりとしたことを考えながらも、
教科書の準備がまだらしく、
机をくっつけて教科書を見せながらである。
昨日の予習でやったがために、内容が薄いな、とか思った。
｢御影くんのこと好きなの？｣
流川｢全然。｣
｢死ねばいいのに。｣
流川｢前々から思ってましたけど、
あなた口の悪さ自覚なさったら？｣
｢パパの口の悪さがうつったの、許して。｣
流川｢親の顔が見てみたい、って、
こーゆー時使いますのね。｣
｢やめろ。｣
今現状がこれである。
まぁご察しというようにと、
流川さんとは一悶着ありながらも、
こう話す他なかった。
変な気遣いとか嫌いだし、
そーゆーのされると、
可哀想なんだと思われてそうで、嫌だから。
ため息を吐き出したところで、
今が変わる訳では無い。
本格的に恋とかしてる場合では無いのだ。
けど、結局のところ、
自分だけでは何も出来ないのだから、困ってしまう。
｢お星様、取れると思ったんだけどなぁ。｣
流川｢案外お可愛らしいこと考えてますのね。｣
｢前から思ってたけど、
流川さん私に喧嘩売ってる？｣
流川｢あら、そんな事ありませんのよ？｣
｢箱入り娘が。｣
流川｢私も怒る時はあるんですけど。｣
そうやって話していれば、
先生にお叱りを受けた。
流川さんは、そんなのないわ！
みたいな顔してたけど、
まぁ、授業中だしなぁと思ってしまう。
近くの席で寝ている凪くんをみて、
目を見開いてる流川さんは面白かった。
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りす(プロフ) - 最高です！こんな言葉で言い表せないほど、良かったです！！読んでいる間は至福の時間でした！主様の作品はどれも好きです！応援しています！ (8月22日 23時) (
レス) @page50 id: 6cf6d64f42 (このIDを非表示/違反報告)
まつり - 言葉の選び方が本当に素敵すぎて途中泣きそうになりました...これタダで読めてるってマジか！本出して欲しい切実に。 (5月16日 12時) (レス) @page50 id: 3541bd87bc (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - 最後の最後でやべーやつでわらいました笑笑 さすが玲王… (2023年3月2日 1時) (レス) @page50 id: 3f4ee46d03 (このIDを非表示/違反報告)
るるる - 完結おめでとうございます！マジで最高でした！ヤンヘラ玲王くんいいですね。。 (2023年2月26日 2時) (レス) @page50 id: 648f5dae27 (このIDを非表示/違反報告)
夏蜜柑 - 最高でした！！これからもご活躍を願っています (2023年1月31日 22時) (レス) @page50 id: 5a9946419b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことり
| 作成日時：2023年1月2日 22時
